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【最新ニュース】楽天証券、iDeCoのデフォルト商品に投資信託を採用。「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」に決定。

先日のコラム(【最新ニュース】iDeCo、資産を投信主体で運用するよう促す取り組みが始まる!)で、

『平成30年5月に施行される改正確定拠出年金法で、企業型確定拠出年金の初期設定に投資信託を促すようになる流れを受け、個人型確定拠出年金の運営管理機関である銀行や証券会社が対応に動き出した』

と、ご紹介しました。

運営管理機関のひとつである楽天証券が、プレスリリースで2018年5月28日からの指定運用方法を発表しています。

指定運用方法とは、加入者が掛金や移換資産の投資配分を指定しない場合に組み入れられる商品のことで、デフォルト商品とも呼ばれているものです。

楽天証券は、この指定運用方法に「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」を採用しました。

「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」

~特徴~
・世界中の株式に投資するETFに15%
・投資適格債券に投資するインデックスファンドに85%(為替ヘッジあり)
・低コストで長期的な成長を目指して運用する、確定拠出年金専用の投資信託~商品概要~
設定日:2018年5月25日
運用会社:楽天投信投資顧問
コスト(運用管理費用):年0.2078%程度
信託財産留保額:なし

(出所:楽天証券プレスリリース「楽天証券、iDeCoのデフォルト商品に投資信託を採用」)

これまでは掛金の運用商品を指定せずに拠出した場合、元本確保型の「みずほDC定期預金」が指定運用方法として選定されていましたが、5月28日以降は投資信託の「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」が選定されることに。

この商品が加わることで、楽天証券のiDeCo運用商品ラインナップは現行の31本から32本となります。

デフォルト商品に投資信託を採用する動きは、りそな銀行が「ターゲットイヤー型ファンド」で先行実施しています。続いて楽天証券が投資信託の採用を決定したわけですが、おそらく今後ほかの運営管理機関も同様の動きとなりそうです。

定期預金から投資信託へ。

この動きをiDeCo加入者の立場から見てみると、

~メリット~
・利息がほぼゼロの定期預金よりも、長期的な観点でインフレによる資産の目減りに対応できる
・コツコツ積み立てる時間分散の効果で、リスク低減を図りながら投資経験が得られる

~デメリット~
・ファンドの運用次第ではマイナスになることも
・定期預金にはないコスト(信託報酬、信託財産留保額など)がかかる

など、必ずしもメリットばかりではありません。

ですが、先日のコラムでも紹介の日本の確定拠出年金の先輩である米国での成功事例にもあるように、iDeCoは投資初心者が「運用を体験できるよい機会」であることは間違いないのでは。

デフォルト商品に投資信託が採用されることは、「運用商品が選べない」「運用商品の指定をし忘れた」といった消極的な確定拠出年金加入者の一助にもなります。

とはいえ、自分の大切な資産が何で運用されているのかはキチンと把握しておきたいもの。

ある日、資産状況が気になって見てみたら、

「拠出した額よりも評価額が下がっちゃってるー(涙)」とか
「いったい、この商品は何なの?」

となったら、せっかくの老後の資産形成が勿体ないです。

加入する運営管理機関のプランは、それぞれのHPや加入者サイト、コールセンターなどで確認できます。
ぜひ、ご自身の確定拠出年金資産のチェックと合わせて確認してみてくださいね。

★2018年5月24日現在の情報です

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