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【最新ニュース】SBI証券でも定率引き出し対応へー取り崩しの選択肢が広がる!

2025年12月から、SBI証券の投資信託「定期売却サービス」で、従来の「定額売却」に加えて「定率売却」と「期間指定売却」が選べるようになりました。楽天証券やセゾン投信(定期換金サービス)に続いて、SBI証券で投資信託を運用していた人も、出口戦略の柔軟性が大きく広がります。

SBI証券の新サービスとは

SBI証券は2025年12月6日から、投資信託の定期売却サービスにおいて「定率指定方式」「期間指定方式」を導入しました。これまでは毎月一定金額を売却する「定額指定方式」のみの提供でしたが、今回の改定で
・「保有口数の〇%を売る」
・「あらかじめ決めた期間で資産を均等に売る」
といった設定も可能になります。

対象口座は、楽天証券などと同様に、NISA口座も対象です。「老後の資産取り崩し」「年金の補完」「NISA資産の活用」など、多様な目的に応じた柔軟な出口設計が可能となりました。

定額引き出し vs 定率引き出し vs 定口引き出し— それぞれの特徴


上表で示したように、取り崩しの方法には「定額」「定率」「定口」の3つがあり、それぞれ向いている人が異なります。なお、楽天証券やSBI証券では、同じ口数を売却するサービスとして「期間指定」としています。指定した最終受取年月までの売却回数で等分した「同じ口数」を売却するのです。

「定額」は、毎回決まった金額を確実に受け取れるため、年金などと組み合わせて“毎月の生活費を安定させたい”人に向いています。ただし相場が下がって基準価額が下がったときにも同じ金額を得るために、多くの口数を手放すことになり、その分資産の減りが早くなってしまう点に注意が必要です。

「定率」は、保有資産全体の“何%か”を売る方法なので、資産残高に応じて売却額が変動します。これによって、基準価額が下がっているときは売却額も減るため、資産の減りを抑えつつ、資産寿命を長めに確保することが期待できます。長期的に資産を維持しながら取り崩したい人に適した方法と言えます。

「定口」は、保有している投資信託の“口数”をあらかじめ分割して、一定期間にわたって売却する方式です。「この時期までに運用資産を使い切りたい」と考えている人に向いていますが、定率と同様、売却額は安定しない点に留意が必要です。

どの方法にもメリットと注意点があるため、「いつまで使いたいか」「毎月どれくらい必要か」など使う目的と運用資産に対してどう考えているかをふまえて選ぶことが大切です。SBI証券でも選択肢が広がったことによって、NISA口座の開設時にSBI証券のデメリットが一つ減りましたよね。利用者にとって便利なサービスが増えてうれしいです。

 

☆2025年12月5日現在の情報です
(執筆:鈴木さや子

 

 

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