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投資初心者に向いている「つみたてNISA」って、どんな制度?

つみたてNISA(ニーサ)とは、2018年にはじまった「つみたて」型の「少額投資非課税制度」のこと。日本に住む20歳以上(2023年1月からは18歳以上)の人なら、誰でも使える国の制度です。

つみたてNISAには、投資の初心者さん向けの仕組みがたっぷり。もし、将来のための積立に時間をかけられるなら、運用でふやせるチャンスと、税金がかからないメリットを活かせる「つみたてNISA」を前向きに考えてみましょう。

今回は、つみたてNISAの概要と、投資初心者さんに向いている4つのポイント、つみたてNISAを始める際の注意点をわかりやすく解説します。

つみたてNISAって、どんな制度?

つみたてNISAは、年40万円までの積立投資非課税枠があり、投資した年から最大で20年間、運用益や分配金に税金がかかりません。

20年間保有し続けないと非課税扱いにならないのではなく、いつでも売却は可能で、それまでの運用益はもちろん非課税です。

ただし、非課税枠の再利用はできないので、売却して別の商品にしたい場合は、新たな非課税枠を使って投資することになります。

つみたてNISAの投資対象となるのは、「投資信託」のみ(一部、ETFを取り扱う金融機関もあります)。買付時は「購入時手数料」がかからず、保有している間の「信託報酬」も低コストの投資信託が厳選されており、費用面でもおトクな制度です。

つみたてNISAで、新規に投資できる期間は現在2037年までですが、改正により2042年まで延長されます。

投資初心者さんに向いている4つのポイント

つみたてNISAは、特に投資初心者さんが投資をはじめやすい制度設計。ポイントは次の4つです。

ポイント①:少額からできるから、はじめやすい
金融機関によっては、最低100円から積立投資ができます。まとまった資金は必要ありません。少額からできるので、投資をはじめやすく、運用の値動きによるドキドキも少なくてすむ効果もあります。

ポイント②:厳選された投資信託ばかりだから、商品が選びやすい
つみたてNISAは、金融庁が定める一定の条件を満たし、長期の積立投資に適した投資信託が対象となっています(金融機関ごとに取り扱い商品は異なります)。値動きが大きかったり、仕組みが複雑だったり、頻繁に分配金を出すような投資信託は除外されているので、投資初心者さんが長期の資産形成に不向きな商品を選んでしまう心配はありません。

ポイント③:積立だから、買付けタイミングに悩まなくていい
つみたてNISAは、毎月など何回かに分けて買付けるスタイルなので、買付けのタイミングに悩むことはありません。年間の買付けサイクルを設定してしまえば、あとは自動で積立るだけ。手間もかからず楽ちんです。

ポイント④:積立だから、買付時期がバラバラで、リスク分散に期待ができる
何度かに分けて投資信託を買付ける積立投資は、買付けの時期もバラバラに。すると、高かったり安かったりする投資信託の買付け値段がならされて、自然とリスクが分散される効果が期待できます。

金融機関により取り扱い商品やルールが異なる点に注意

つみたてNISAは、主な金融機関どこでも始められますが、次の項目は金融機関ごとに異なります。給与受取のメインバンクだけでなく、他の金融機関のサービス内容もチェックしてみましょう。

・取り扱う投資信託の商品、取り扱い数
・積み立てできる最低金額
・積み立てサイクル(毎日、毎週、毎月など)、ボーナス時の取り扱い

金融機関ごとにホームページで調べることもできますが、つみたてNISAができる金融機関を一挙に比較検討してみたいときは、「つみたてNISAナビ」の【2020年最新】つみたてNISA(積立NISA)金融機関比較表が便利です。

また、積立の引落し口座の指定も、大手銀行だと自行のみの取り扱いとなるなど、利便性にも注意が必要です。

つみたてNISA口座は、ひとつの金融機関でしか開設できません。金融機関の変更は可能ですが、手間と時間がかかります。金融機関選びは慎重にしましょうね。

★2021年1月22日現在の情報です
(執筆 冨田 仁美

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