投資信託の運用スタイルは「インデックス型」と「アクティブ型」の2タイプに分かれます。
今回は「インデックス型」ファンドについて、どんなものか、メリット・デメリットや注意しておきたいポイントをお話しします。
(参考コラム:【用語解説】アクティブファンドとは)
インデックスファンドとは、「指数」に連動する運用スタイルの投資信託のこと。
国内株式の代表的な指数には、「TOPIX(東証株価指数)」や「日経平均株価」があります。
指数とは、ある基準時点を100として、その後どの程度上げ下げしたかを数字で表したものです。
たとえばTOPIX(東証株価指数)は、1968年1月4日が基準時点(100)。今は1600くらい(2017年8月現在)なので、半世紀で約16倍に市場規模が増えています。
インデックスファンドのメリットは、「わかりやすい」ことと、「コスト(手数料)が安い」こと。
連動を目指す指数の動きをチェックすれば、自分のファンドの運用成果もわかるんです。たとえば、TOPIXに連動するインデックスファンドは、TOPIXが10%上昇(下落)すれば、インデックスファンドも10%値上がり(値下がり)します。ニュースさえ見ていれば大丈夫ですね。
また、インデックスファンドの約40%(※)がノーロード(販売手数料無料)。
信託報酬も同じカテゴリーのアクティブファンドと比べて低く、コストを抑えた運用ができます。
(※ ETF、DC専用を除くインデックスファンド399本のうち、ノーロードは164本。モーニングスター「ファンド検索」による。2017年8月現在)
将来の運用の成果は不確定でも、コストは確実に差し引かれるものなので、低コストは大きなメリットと言えます。
一方、デメリットは「個別銘柄を選別できない」こと。
連動を目指す指数は、数多くの株式の集合体。
なかには投資魅力に乏しい会社があっても、指数との連動性を保つためファンドに組み入れなければなりません。
ですので、銘柄を選抜した運用スタイルを求めるのであれば、アクティブファンドを検討するとよいでしょう。
また、市場規模が比較的小さい、新興国(エマージング)やREIT(不動産投資信託)のインデックスファンドの場合、指数に連動していないものもあるので注意が必要です。
インデックスファンドは基本的に指数に連動することを目指していますが、実際に連動しているかどうかは購入前はもちろん、購入後も運用レポートでチェックしましょう。