投資信託を投資対象でグループ分けしたものに「カテゴリー分類」「ファンド分類」があります。
投資対象は「株式」や「債券」や「不動産」などが一般的ですが、株式や不動産は何となくイメージできても「債券」はよくわからない人も多いのでは?
債券とは、国や地方自治体や会社が「お金貸してくださーい」と、借りる期限(満期)と借りている間の利子(金利)を約束して発行するもの。
発行するのが国だと「国債」、地方自治体だと「地方債」、会社だと「社債(事業債)」と呼びます。
満期には貸したお金が返ってきますし、預けている間は約束された金利が支払われます。ですが、その保証は発行元である国や地方自治体や会社がするので、発行元がどれだけ信用できるかが重要ポイントです。
信用度は、AAA(トリプルエー)、AA(ダブルエー)…、BBB(トリプルビー)などの記号で表示される「格付け」を参考にするとよいですね。
格付けは成績表のようなもので、A→B→Cの順にランクが下がります。
また、債券も株式のように売買することが可能なので、日々価格が動いています。
ただし値動きは株式に比べると緩やかです。なぜなら、債券は発行元が破たんしない限り、元利金が保証されているからです。
そのため債券に投資するファンドの値動きは比較的緩やかで、株式よりも安定した運用成果が得られると言われるのです。
ただし、債券型のファンドであっても元本が保証されているわけではありません。
債券型のファンドでは、複数の債券を組み合わせて運用しており、ひとつひとつの債券の条件(満期や金利、発行元の信用度など)が異なるため、日々の値動きは緩やかでも元本割れのリスクはあるので注意が必要です。