Read Article

30代40代にこそ書いてほしい「エンディングノート」


エンディングノートの存在は知っていても、「シニア世代が書くものでしょ」「私にはまだ関係ないわ」と思われている方が多いのではないでしょうか。

いえいえ、決してそうではありません。いつから始めても早すぎることはないのです。

若い世代にとってのエンディングノートは『最期のための準備』だけではなく、『人生を充実させるための準備』として大いに活用することができます。

今回の記事では、その活用方法のヒントを紹介します。ぜひあなたの未来を描くことに役立ててくださいね。

エンディングノートの役割

人生の最期を迎えるときに備えて準備をする『終活』の中で、自分の想いや希望、いざというときに必要な情報などを書き記しておくのが『エンディングノート』です。

エンディングノートの、主な役割は次の3つになります。

①家族の負担や不安を軽減する
もしものことがあったとき、遺された家族が困らないように情報を残します。
②家族や大切な人へのメッセージを残す
感謝の気持ちや自分の素直な想いを言葉にして綴ります。
③現状の把握ができる
自分の情報を整理することで、資産状況や健康状態などがわかります。

詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。

もしもの時に備えるエンディングノートですが、30代40代にとっては『③ 現状の把握ができる』というのが最も大きな役割になります。なぜなら、情報を整理して今の自分を知ることは、これからの長い人生を見据えて、将来を考えることに役立つからです

30代40代がエンディングノートと向き合うメリット

年代によってエンディングノートの活用法は違いますが、30代40代の若い世代は、これからの人生を充実させるために役立てられるところが大きなメリットといえます。

まずは自分を知ることが大切です!名前・住所・生年月日・家族構成などの基本情報をはじめ、預貯金や保険、かかりつけ医、デジタル関連などの情報を書き出しましょう。内容や形式に決まりはありません。何でも思いつくまま自由に書き出してください。

自分の現状を知る作業は、これまでの人生の振り返りにもなります。「私は、こうやって生きてきたんだな」とか「こんなこと考えてたんだ」と、過去の経験や自分の中で眠っていた夢が思い出されて、新たな意欲が湧いてくるかもしれません。

また、現在の資産状況を整理することで、これからの人生に必要なお金の見通しを立てることや、今後の資産の運用について考え始めることにも役立ちますよ。

ぜひ、エンディングノートを上手に活用して、有意義な人生を送るための未来を描きましょう!

エンディングノートを活用して未来を描こう!

30代・40代のエンディングノートで大事なことは、『現状の把握』をしただけにとどめず、『エンディングノートを活かすこと』です。人生の振り返りと現状の整理をした後は、「この先どんな人生にしたいのか」を考え、将来の準備をしましょう。

例えば、「結婚して子どもが生まれる前に家を買いたい!」「○歳ごろに独立して会社を作りたい!」など、今後の人生のイベント(結婚、出産、住宅購入、教育、旅行、転職、老後など)を予想して、計画や希望を描き出してください。人生のイベントは人それぞれですから、自分に合ったイベントを想像しましょう。

将来を描くことで、「これから自分がどう生きたいのか」や、「何をすべきなのか」がわかり、夢や目標に向かうことで有意義な人生へとつながります。また、未来を描くノートは、エンディングノートとは別に用意することをおすすめします。

今後の人生についてたっぷりと書き込めるものが良いでしょう。好きなノートやパソコンなど、自分の使いやすいものを選ぶのが一番です。また、既定の項目にそって書きたい方は、ライフプラン用のノートも市販されていますので探してみてくださいね。

 

資産状況の整理で未来の生活が豊かになる

将来を考えるうえで必ず関わってくるのが、お金です。現在の資産(預貯金、家、車、株式など)を把握することは、今後の資産形成(資産を増やすこと)を考えることにも役立ちます。

前項で描いた将来の計画にも、経済事情が大きく影響しているはずです。将来を描くときは、お金についても一緒に考えておくと良いですね。
計画した人生のイベントに沿って「○歳までに○○円貯めたい」や「夢をかなえるには○○円必要」など、具体的な数字が見えてくるでしょう。

「どうやってお金を増やそう…。」と考え始めることもまた、人生を考えることにつながります。中には、資産形成のための運用方法などにも興味や関心を持つ方もいるでしょうし、もうすでに始めている方もいるかもしれませんね。
計画的な資産形成は、生活にゆとりをもたらし、人生を豊かにしてくれます

40代女性の8割が終活の意向有り!

楽天インサイトの調査では、30代女性の73.0%、40代女性の80.0%が「終活の意向がある」という結果が出ています。30代40代の意識の高さがうかがえますね。

家事や育児に追われたり、仕事をバリバリこなしたりと、多忙な毎日を過ごしている世代だからこそ、時には少し立ち止まって、自分を見つめることも必要です。例えば「毎日寝る前に15分」「休日に1時間」のように、将来のことを考える時間を作ってみませんか?

さらに30代40代は人生において、様々な変化が起こる世代でもあります。プライベートでは結婚や出産、住宅の購入などの大きなイベント、ビジネスでは責任ある仕事を任されたり、転職したり…など。そんな転機こそ人生を考える良いタイミングになりますよ!

そしてもうひとつ、『親の終活サポートがしやすくなる』というメリットもあるのです。エンディングノートを書くことで、家族のために遺しておくべき情報を知ることができますし、書く側の気持ちもわかります。そのため、親の終活サポートとして、エンディングノートを書くお手伝いやアドバイスができます。一緒に取り組めば、お互いの気持ちが理解できて交流も深まるでしょう。

エンディングノートは少しネガティブに思われがちですが、決してそうではないことを知っていただけたでしょうか。むしろ、将来を考えるために活用でき、『人生を充実させるための準備』をするポジティブなものなのです。

30代40代は、まだまだ多くの選択肢があります。若い世代だからこそ、視野を広げることや様々なチャレンジの機会を増やすことに、エンディングノートを役立ててください。

忙しい日常の中でも、あなたの未来のために、ぜひ時間を作ってくださいね!

★2024年3月5日現在の情報です
(執筆:世古瑞智子   監修:張替 愛

★まなぶ関連記事一覧はこちら★
みらいに役立つ無料メルマガ配信中
無料相談のお申し込みはこちら

※こちらの記事もおすすめです

 

 

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top
G-PX859W0BJK