ちょっと過激なタイトルをつけてしまいましたが、すでにiDeCoを始めている方、これから始めようと考えている方に共通する「気をつけておきたいこと」だと思い、今回コラムにしてみました。
わたしがiDeCo加入している運営管理機関の事例ですので、こんなことがあったんだー、という参考にしていただければと思います。
まず、何があったのかというと…。
わたしのiDeCo運営管理機関であるSBI証券の、記録関連運営管理機関「SBIベネフィットシステムズ」で、毎月の掛け金の中から徴収される『事務委託手数料:64円』が、4月に誤って二重徴収されるという障害が起こりました。
その後、誤って徴収された分は元に戻す手続きがなされ、現在は正常な資産残高になっています。
このことに気がついたのは、久しぶりにiDeCoの加入者サイトを覗いて、お知らせ一覧を見たとき。
サイトにはこうありました。
4/24 【続報】事務委託先金融機関手数料の誤徴収について
5/2 誤売却商品の買戻し完了のご報告
誤徴収?誤売却?買戻し完了??
なにーーーーーーーっ?どーゆーこと?
内容を確認してみると、障害発生のお知らせ、原因、対処方法、対応スケジュール、取引の確認方法などが書かれていました。
でも専門用語だらけで、金融機関出身のわたしは内容を理解できましたが、一般の方には、まったくもってチンプンカンプンかと…。
一通り、状況は把握できたものの、疑問点もたくさんあったため、直接電話してみました。
もらった回答を簡単に説明すると
・今回の誤徴収の対象となった手数料64円は、「事務委託先金融機関手数料」=信託銀行へ支払うもの。
・本来は掛け金から差し引かれるべきところ、年金資産がその金額分売却され、手数料に充当された。
・加入者の掛け金の引き落とし結果が、通常と違うデータで報告があり(国民年金基金連合会→SBIベネフィットシステムズ)、掛け金の引き落としがなかったものとされ、システムが誤って実行(二重徴収)されたが、現在は修正されている。
つまり、わたしの口座の場合では
① 掛け金23000円は指定日に引き落とされ、国民基金連合会に正常に収納されたが、収納されていないものと処理された。
② 掛け金が引き落とされなかった場合も、毎月の手数料(国民年金基金連合会103円、事務委託先金融機関 64円、運営管理機関手数料 SBIは0円)が徴収される。掛け金から差し引けない時は、残高を一部売却=保有している「○○ファンド」の残高から64円に相当する59口分売却、徴収された。
③ 実際、掛け金はちゃんと収納されていたので、通常月と同様に64円は掛け金から徴収済みで、②との徴収で二重になった。
④ 誤って売却された「○○ファンド」59口を、後日、買戻して元の残高に修正された。
という流れでした。
今回のシステムトラブルは、あってはならないことですが、起こりうることでもあります。
この一件で、iDeCoに加入した後も、ちゃんと加入者サイトをチェックしないといけないなー、ほったらかしてはいけない、と痛感しました。
一方で、
あまりにも不親切じゃない?
加入者サイトで確認しなかったら、わかんなかったじゃなーい!
と、記録関連運営管理機関に対して、逆ギレ(笑)
そのあたりも、電話口のオペレーターに訴えてみたところ、
メールアドレスの登録をいただいているお客様には、メールでご案内させていただいたのですが…。
とのこと。
調べてみると、わたしは未登録で、メールによるお知らせを受けることが出来ていませんでした。
早速、メールアドレスを登録し、今後は案内を受け取れるように改善!
実際、わたしのようにメール登録がない加入者も多く、来週書面にて今回の誤徴収について案内が出されると、お詫びの言葉がありました。
iDeCoは、じぶんで作る、じぶん年金です。
加入した後もほったらかしにせず、自分の資産のチェックはマメに、メールアドレスは登録しておきましょう!
★2017年6月17日現在の情報です
(執筆 冨田仁美)