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【用語解説】為替ヘッジ、って?

外国の資産に投資するファンドで見かける「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」の文字。

そもそも「為替(かわせ)」とは一体なんなのでしょう。

投資の世界で「為替」とは、ニュースなどでよく耳にする「円安ドル高」「円高ドル安」と表現される、外国為替のことです。

通常、外国の株式や債券、REITなどへの投資は、投資対象の資産を現地の通貨で売買します。
よって、外国の資産に投資をすると、資産の値動きだけでなく為替の値動きの影響も受けることに。

米国の資産であればドル、欧州の資産であればユーロ、英国の資産はポンド、それぞれの投資先の通貨の上げ下げも関わってきます。

たとえば、アメリカの株式に投資したとしましょう。(話を簡単にするため手数料、税金は考慮しません)

購入時の株式の価格が1株10ドル、為替が1ドル=100円だと、購入代金は10ドル×100円=1000円となります。

その後、株価が1株10ドルから12ドルに上昇し、売却する際の為替を3つのパターンで見てみます。

① 1ドルが120円と「円安」になった場合、売却代金は12ドル×120円=1440円。440円のプラス
② 1ドルが100円のまま「変わらず」の場合、売却代金は12ドル×100円=1200円。200円のプラス
③ 1ドルが80円と「円高」になった場合、売却代金は12ドル×80円=960円。40円のマイナス

このように、1株の価格は12ドルと同じ条件でも、その時の為替がいくらなのかによって、トータルでプラスになったりマイナスになったりと運用成果に差が出ます。

こうなると、外国への投資に魅力を感じても「為替の影響を考えると運用が難しい」と思う人もいるでしょう。

そのため、為替の影響を極力受けずに外国資産へ投資できる方法として「為替ヘッジ」があるんです。

ヘッジは「回避する」という意味。

つまり目論見書に、「為替ヘッジあり」とあれば為替の影響は極力受けないように外国資産へ投資するファンド(コース)、「為替ヘッジなし」とあれば為替の動きも含む外国資産へ投資するファンド(コース)となります。

では、「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」はどちらがよいのでしょうか。それぞれのメリット、デメリットを見てみましょう。

為替ヘッジあり

為替ヘッジなし

メリット

為替の影響を受けにくい円安になると為替差益が得られる

デメリット

ヘッジコストがかかる、円安メリットがない円高になると為替差損が発生する

このように、どちらにもメリット、デメリットがあり一概にどちらが良いとは言えません。

外国の資産に投資をする際は為替の影響を受けることを理解し、自分の考えにあったファンド(コース)を選ぶようにしましょう。

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