5月25日に緊急事態宣言が全国で解除されました。
子供達の学校生活や経済活動が、徐々に平時に戻ろうとしていますね。
しかし、家計については、これからあるかもしれない収入減やボーナス減、また今後訪れるかもしれない、コロナの第2波、3波に備えていく必要があります。
前編では、新型コロナにより大きく変化した家計の立て直し方について、お伝えしました。
後編では、今回のように経済的に大きな変化があった時の家計の守り方と、具体的な対策についてお伝えします。
■家計を守るためにするべきこと1 「使える制度」を知る
今回の新型コロナウィルスによる経済の落ち込みに対し、様々な支援がすでに始まっています。
なかでも、国民一人あたり一律10万円が支給される「特別定額給付金」は、多くの方が知り、すでに申請を済ませた方もいるでしょう。
この時期の現金支給は、家計にとって、とてもありがたく、心の余裕にもつながります。
「特別定額給付金」のように、連日報道されていれば、皆が知ることができますが、中には、あまり知られていない支援もあります。
支援策というのに、必要な人に情報が伝わらなければ、当然のことながら活用することもできません。
これは非常にもったいない!
今のような、いわゆる非常時に限ったことではありませんが、家計を守るためには、ご自身が使える情報(制度)を探すことがとても大事です。
参考までに、今回のコロナウィルスに関する支援策の中から、家計に関係があるものをまとめてみました。
このように、給付だけに限らず、支払いの猶予や免除、減免、そして家庭向けの融資など、家計を支援する制度は数多くあります。
今困っていることがある場合には、すぐにでも連絡をして、積極的に利用してください。
また今必要でなくても、知っておくだけで、いざという時にとるべき行動がすぐにできます。
日ごろから、信頼できる情報収集先を見つけておくというのも、家計を守る上で大きな力になりますよ。
■家計を守るためにするべきこと2 いざという時に使えるお金を増やす
前編では、家計の立て直し方についてお伝えし、その中で、「今あるお金を把握しましょう!」とご提案しました。
今あるお金が把握できたら、その中からいざという時の「生活防衛費」を確保します。
理想としては、半年分程の生活費を「生活防衛費」として確保できれば、収入の危機にもすぐに追い込まれず、精神的な余裕をもって次の対応ができます。
でも、今コロナ禍でそんなに確保できていない人も、少しずつ「生活防衛費」を増やす行動をしていきましょう。
ここでの「生活防衛費」というのは、現金やすぐに下ろせる貯金・預金などのことです。
具体的に現金を増やすため、すぐにできることを考えていきましょう。
(1)クレジットカードの使い方を見直す
これから入るお給料やボーナスを見越した使い方をしている人は、一時的にクレジット払いをやめて、今あるお金だけで過ごす習慣をつけてみましょう。
支払い方法をクレジットカードから現金に変えるだけで、お金の使い方が変わる人も多いです。
(2)ローンでの買い物はできるだけ避ける
先が見えない中でローンを組む(借入れ)ことは、リスクも高く、利息分の支出も当然大きくなります。未来のお金を必要以上に使うことは控えましょう。
(3)投資に回している金額を一時的に減額する
現金の割合が不足している場合は、一定の額まで現金が確保できるまで、投資に回す金額を減らしましょう。いざという時に投資しているものの現金化は、時間や手間がかかり、損をする可能性もあります。
このように、お金の使い方や投資計画を今一度見直して、いざというときに使えるお金を増やし、家計の体力強化を図りましょう。
いかがでしたでしょうか?
長期戦となるコロナとの生活、家計においても長期戦で家計を守っていきましょうね。
★2020年5月28日現在の情報です(執筆 山本美紀)