みらい女性倶楽部を運営している鈴木さや子です。
前編では、あまりにひどい過去(予定利率3.75%の保険を契約者貸付で全部使った、買い物はコンビニ、キャッシング三昧…)の私を暴露しました。
笑いたい方はぜひどうぞ~↓
後編では、そんな鈴木でも、あることをきっかけにお金の勉強を始め、今ではお金については(ほとんど)不安なく毎日を過ごせるFPになった経緯をお話しします。
■専業主婦をなめるな!銀行員にむかついてFP勉強を始めた
勉強嫌い&資格は車免許のみという専業主婦だった私が、ある日FPの勉強に突然目覚め、半年後に2級に合格できたのは、あの時の銀行員のおじさまの一言のおかげ。
マイホームの仮契約の際、ローンなどの説明が意味不明で、ポカンとして、なかなか先に進めなかった私に、おじさまは元気よく言い放ちました。
「いいからいいから。奥様は気にしないで大丈夫ですから。」
(13年前の記憶でアヤフヤですが、たしかこんな感じだったと思う…)
え!?おくさまはダイジョウブですと?
たぶんおじさまは何も気にせず言ったのでしょうが、私の心には包丁が突き刺さり、なんだか言い知れぬ怒りが湧いてきたのです。専業主婦をなめるなー!
そんな私は、頭から湯気を出しつつ、マイホーム購入について役立つ本を求めて、帰りに本屋によりました。そこで出会ったのが「ファイナンシャルプランナー資格」のテキストだったのです。
■勉強して、みらいを考える楽しさを知った
何も知識がなかった私にとってFPテキストは宝箱でした。一応損害保険出身で、おこづかい稼ぎに株やFXの取引をしていたので、金融とリスク分野の一部は知っていることもありましたが、ほぼ9割知らないことだらけ。
なかでもその後の人生に大きな影響を与えた情報は「ライフプラン表」と「キャッシュフロー表」と「6つの係数」でした。
<ライフプラン表>
自分の「ライフプラン表」を初めて書いたとき、なんとワクワクしたことか。最初は子どものことしか書くことがなかったのですが、少しだけ「わたし自身の人生」についても目を向けられるようになったのをよく覚えています。
ライフプラン表とは、これからのみらいに起こるライフイベントを書き出す表です。
実際にセミナーで配っているものをお見せしますね。※クリックで大きくなります
ちなみにセミナーのワークでは、↑のライフプラン表にいきなり書いてもらうのはハードル高いので、ほんわかした↓のものを使っています。※クリックで大きくなります
<キャッシュフロー表>
また、わが家の「キャッシュフロー表」をエクセルで作ったところ、これからの子どもの教育費や老後のお金をざっくりと知れ、「うわ、仮契約しちゃったけれど、マイホーム、高すぎたよ涙」と気が付いたり。
2年前に書いたコラムで作ったキャッシュフロー表見本をお見せします。※クリックで大きくなります
<6つの係数>
「6つの係数」とは、資産形成に関するシミュレーションを簡単にできる係数です。これを使って、夫と一緒に老後資金のシミュレーションをしましたねー。
たとえば、60歳の時点で2000万円貯めるために、あと20年間でいくらずつ積み立てればいいの?という疑問は、減債基金係数で計算できます。
年2%で複利運用できた場合の試算は、2%・20年の減債基金係数0.04116を使います。
要するに年間約82万円積み立てて2%の運用で殖やすことができれば、ほぼ2000万円になると!毎月68600円積み立てる必要があるな、とわかるわけです。便利便利!
今では便利なシミュレーションサイトがあるので、係数知らなくても大丈夫なんですけれどね(「つみたて シミュレーション」ってググってね)。
■貯金額の把握&お金のかけどころを決めたら不安ない毎日に
そんなわけで、FP勉強でみらいを考えることがすっかり楽しくなった私は、意思が弱くズボラな自分でも貯金できる方法を考え始めました。
まずは何もかもほったらかしだった家中の貯金をチェック。
次に、月末残高チェックを習慣化して赤字か黒字かを把握。まだマネ―フォワードのような家計簿アプリがない時代です。ちなみに、食費と大きな出費だけを付ける家計簿カレンダーを自作して使いました(開業当時、お客様に配っていました)。
それから積立貯金を自動化して、余ったお金は気にせず使えるようにしました。
文章だとカンタンに見えますが、ここまでやるのは超大変でしたよー^^;
また「今の自分が、どこにお金を使うと嬉しいのか」考えるようにしたら、後悔する買い物が激減。ガマンできるとすごく嬉しくなりました。
相談にいらっしゃるお客様の多くが安心して下さるのは、たびん私自身が家計管理に苦労していたから。過去には反省だらけですが、いまや自分のズボラぶりに感謝しています。
あ!あと、あのときの銀行員のおじさまにも笑
「自動的に貯まる仕組み」「自動的に貯金把握できる家計簿アプリの活用」「定期的なライフプラン表作り」そして、自分の買い物ワクワクポイントを知ることも大切!
★2020年6月2日現在の情報です(執筆 鈴木 さや子)