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無印のパスポートケースが大活躍!家計のプロはこうしている!FP山本美紀の家計管理方法

今でこそ、家計整理アドバイザーとして活動している私ですが、元々は、どんぶり勘定で家計簿を買ったこともありませんでした。そんな私が家計管理をするようになったきっかけは、出産と同時に退職をしたことで感じた大きな不安からです。そこからお金について学び、色々な方法を実践して、自分なりの管理法にたどり着きました。

今回は、わが家で実践している管理方法についてお話します。

ダメダメ家計の救世主となった2つのツール

会社員時代は、毎月お給料が入ってくるのを良いことに、お金が入ったら入っただけ使うような生活。結婚後はさすがに支出の把握をするようになったものの、使い方を検証することもなく、余ったら貯金するという計画性のないお金の管理でした。

転機となったのは、第一子出産前に会社を退職する決断をしたことです。このとき初めて自分に収入がなくなること、子どもが生まれて生活費が上がるであろうという2つの事実に向き合い、不安が一気に押し寄せました。

その家計の不安を一気に解消してくれたのは、ライフプラン表とキャッシュフロー表です。この2つのツールの作成で、将来のお金の流れとやるべきことがわかり、目の前が明るくなったことを覚えています。(参考コラムはこちら

管理しやすい口座で先取り貯金がGood!

ライフプラン表とキャッシュフロー表から、どのタイミングでどのくらいお金が必要なのかだいたいわかってきました。そこで、長期的な貯蓄計画を立ててみました。具体的には教育資金、老後資金、家のメンテナンス資金などです。

これらの資金のための必要積立額を計算し、収入から先取する方法で貯金する場所も決めました。(参考コラムはこちら

わが家の貯金先は住信SBIネット銀行です。メイン口座から毎月自動送金されるよう設定しています。住信SBIネット銀行にした理由は、定額自動入金サービスを使うと毎月の自動送金が手数料無料でできるからです。

住信SBIネット銀行は、代表口座のほかに5個まで目的別口座が作れ、それぞれに名前を付け管理できるためとても便利です。手動になりますが、毎月メイン口座から代表口座への自動送金後、目的別口座にそれぞれの積み立て額を振り分けて貯金しています。
※2021年6月17日から、定額自動振替サービスが開始され、代表口座から目的別口座への振替が自動(無料)になりました。また、5個までだった目的別口座も10個まで作れるよう拡充しています。

一度このような先取り貯金をする流れを作ってしまえば、無理なく着実に必要なお金が準備できるのでおすすめです。

無印良品パスポートケース貯金と家計簿アプリで楽々管理

わが家のお金の流れを図表にしました。いかに時間や手間をかけずにシンプルに家計管理を続けられるか、紆余曲折の末、たどり着いた現在の形です。
ポイントは、無印良品パスポートケースと家計簿アプリの活用です。

お金がある5つの場所について説明します。
① メイン口座
通信費、光熱費、保険料などの毎月口座引き落としとなるもの、クレジットカード払いのものはこの口座から引き落とします。クレジットカード払いにしている固定費もメイン口座に残します。固定費一覧を作っておくと金額の把握に便利です。

② 引き落とし専用口座
メイン口座を指定できない引き落とし専用口座です。わが家の場合、習い事や給食費がそれにあたります。お金の移し忘れがないよう、毎月メイン口座から自動送金設定をしています。

③ 無印良品のパスポートケースで手元ファイル貯金
毎月の決まった支出ではありませんが、1年に数回、必ず出ていく出費があります。例えば、固定資産税や自動車税などです。これらの費用は、目的別口座で項目を分けるには細かすぎ、とはいえ分けずにまとめて置いておくと、つい使ってしまう危険性があります。

そこで私は現金で引き出し、無印良品のパスポートケースで手元管理をしています。ファスナー付のポケットを必要な項目数だけ準備し、そのポケットにお金を貯めていきます。
わが家の自動車税39,500円(2020年度)の場合、12ヶ月で割った3,291.66・・円を毎月3,500円としポケットに収納する、といった具合です。

④ 生活費(現金&クレジット)
①~③までのお金を振り分け、表⑤の貯蓄・旅行&レジャー・予備費を差し引いた残りが、生活費として使いきってOKなお金となります。

ただし、使った明細はきちんと把握することが大切です。特にクレジットカード払いはちゃんと記録していないと、うっかり使いすぎちゃった!なんてことになりかねません。

わたしは家計簿アプリで使った分を記録し、生活費がオーバーしないように気をつけています。記録を面倒に感じるかもしれませんが、金額だけならレシート1枚あたり10秒ほどで終わります。習慣化すればまったく苦にはなりません。

年に一度は家計管理の総決算

ここまでの仕組み作りは、時間と手間はかかりますが、一度できてしまうと、日々のお金の管理がとっても楽! 日常的にやることは、月に1回、③と④のお金を引き出し無印良品のパスポートケースに振り分けること、クレジットカードの明細をチェックすることぐらいです。

ただし1年に1度は、年間のお金の動きをしっかり振り返ります。

年の途中で生活費に無理があったり、予備費を使う回数が増えていれば、ライフプランと相談しながら、翌年の生活費予算を変更するなど調整しています。一度立てた計画も柔軟に見直すことで、わが家に合った家計管理を続けることにつながっています。

お金を使うときに「今この買い物しちゃって大丈夫かな・・」「お金使いすぎてないかな」などと逐一不安になっては、買い物自体も楽しめなくなってしまいます。かつての私がそうでした。

自分らしい家計管理ができるようになって、ストレスなく気持ちよくお金を使えるようになりました。私の管理方法が皆さんの家計管理のヒントになれば嬉しいです。

★2020年10月15日現在の情報です
(★2021年6月22日更新)
(執筆 山本美紀

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