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移住先として人気の逗子ってこんなところ

在宅勤務の広がりを受け、移住を検討する人が増えている中、私の住む神奈川県逗子市も移住先として注目されている地域の一つ。今回は住んでいる立場から、実際の逗子の住み心地や生活にかかるお金などについてお伝えします。

海が魅力の街 ~逗子~

逗子市は、神奈川県の南部にある人口約5万7千人(2021年1月1日現在)の市です。西には鎌倉市、東には葉山町と2つの観光地に挟まれています。


逗子と言えば、やはり海が生活の中にあるのが大きな魅力です。逗子海岸は地形的に遠浅で湾になっているため、波が穏やか。子連れの家族が安心して遊べる「ファミリービーチ」として愛されています。

一方で逗子は山にも囲まれています。逗子のファミリーに人気の披露山公園は、頂上から相模湾を一望でき、お花見スポットとしても人気があります。また猿やクジャクなどに会えるプチ動物園や遊具もあるので、子ども達に人気の遊び場です。

その他、逗子マリーナがインスタ映えするスポットとして、特に若い人達に人気がありますよ。

逗子でかかるお金 ~物価・家賃相場・助成金~

移住を考えた際にまず気になるのはお金のこと。
住まい
下記の表に間取り別の家賃相場をまとめました。駅から徒歩10分以内の物件の場合は、表の金額に1~2万円プラスした家賃相場となりそうです。

食品・日用品
大型ショッピングセンターはありませんが、市内には、安くて有名なOKストアや西友などのスーパー、また、マツモトキヨシなどのドラッグストアがあり、特に物価が高い訳ではありません。

一方、鮮度や地産地消にこだわりたい人にとっては、鮮魚店や魚市場では新鮮なお魚を、そして八百屋では、鎌倉野菜や三浦の野菜などを手軽に入手できる環境もあります。

それぞれの家庭でこだわりに応じて、スーパーと専門店を使い分けている印象です。

習い事
塾や、英語などは民間の企業で運営されているものが多く、習い事にかかる費用は都内など他の地域と大きく変わらないでしょう。一方で、音楽などの芸術系、スポーツ、自然活動の習い事は、自治体や地域コミュニティで多く開催され、気軽にかつリーズナブルに参加できる環境です。

補助金、助成金、手当
中学卒業まで無料となる医療費助成や、ひとり親家庭への医療費助成、心身障がい児手当などがあります。その他、国の児童扶養手当受給者には、就学援助や、水道料金の減免等追加のサポート体制があります。

しかし、助成や手当には所得制限が設けられており、例えば医療費助成では、0歳過ぎると毎年所得審査があります。所得の高い方の保護者が所得制限限度額を超えると、通常の健康保険と同様の自己負担となります。同じ中学卒業まで無料(区によっては18歳まで)でも、所得制限のない都内23区と比べると、手厚さという面では物足りなさがあります。

自然の中での習い事が多い逗子 ~子育て環境について~

習い事
一般的な習い事は、市内で見つけることができます。逗子の習い事環境の特徴の一つが、自然の中で活動するクラブやサークルが多いことです。逗子に住む保護者の中には、アウトドア活動が好きな大人が多いので、子ども向けの活動が盛んなのも自然な流れですね。

進路選び
小学校は、公立5校、私立1校があります。公立小から私立中学への進学は、おおむね20~30%です。市内に、私立中学は男子校1校、女子校1校ありますが、鎌倉・横浜などの近隣の市や、都内まで通う子もいます。高校を選ぶ際には公立私立問わず、県内の学校を選ぶ傾向にあり、大学は都内の学校であっても、実家から通う子が多いです。

子どもの遊び
海、山などの自然が豊かな分、広々と遊べる公園や施設は少ない印象です。海で球技の練習している子も多いです。
大型ショッピングセンター、ゲームセンター、映画館などのレジャー施設がないことが、子どもにとっては不満の種かもしれませんが、親としては安心です。

安全面
夏は多くの海水浴客で賑わいますが、普段はとても落ち着いた雰囲気の街です。人口が多くないので、外に出れば知り合いに会うことも多く、比較的安心して子育てができます。ただ、交通安全面でみると、道路がとても狭く、歩道が少ないのが難点。小さい子どもと歩く時や、自転車に乗る時にはとても気を遣います。

逗子の生活~ペットを飼う人が多い・やっぱり海最高!~

ペット
ペットを飼っている人はとても多いです。朝や夕方に海岸に行くと、犬の散歩をしている人に多く出会います。動物病院は市内に13か所あります。

海関連
逗子海岸は、波が穏やかなため、サーフィンには向きません。その代わり一年を通じて、風を利用するウィンドサーフィンがとても盛んです。最近ではSUP(スタンドアップパドル)というマリンスポーツも人気があります。

その他、海岸でビーチヨガや焚火など思い思いに楽しんでいる人が多く、海は逗子市民にとって心身ともに健康づくりの場になっています。(※焚火は海水浴シーズン以外OK)

台風シーズンは、海から塩をたっぷり含んだ風と雨で窓や車、植物などが塩の被害に合います。また1年を通して風が強い日が多いです。

ママの仕事 ~求人・待機児童~

ママの求人
大型店舗や大企業がないので、ママの求人数は多くはありません。また、正社員で働いているママの中には、都内の企業に勤務している人もいます。逗子、葉山、鎌倉エリアでは、自分の得意や好きなことで起業したり、コミュニティ活動をしているママが多いです。

待機児童情報
市内の保育園は、公立2園、私立14園(令和3年4月には15園)あり、2020年の待機児童は20人でした。都内から移住する子育てファミリーが増加していることを受けて、市では移住対策チームを立ち上げ、待機児童対策に力を入れています。

在住者が語る逗子の魅力

1年を通して気候が温暖で過ごしやすいのが大きな魅力です。また、海と山に囲まれた環境は、子どもを自然の中でのびのび育てたい家庭にはピッタリです。

便利さの面では、大型店舗やレジャー施設が少ないので、都内から移住すると不便さを感じるかもしれませんが、その不便さを楽しめる人には、とても居心地が良いと思います。

JR横須賀線(逗子駅)と京急線(逗子・葉山駅)が利用でき、都内や羽田空港へ行く際には乗り換えせずに1時間ほどで行けます。両駅とも駅始発の電車が多く、座れるので都内へのアクセスも便利ですよ。

実際に逗子への移住に興味・関心がある方にとって、逗子生活をイメージするのに少しでも参考になれば幸いです。

★2021年2月10日現在の情報です
(執筆 山本美紀

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