(※本日お話しする事例は、2017年2月現在、わたしのiDeCo運営管理機関であるSBI証券の場合です。運営管理機関により異なりますので、ご注意ください。)
初回の掛金が銀行口座から引き落とされたので、iDeCo口座にちゃんと入金してるかなー、と加入者サイトで確認をしてみました。
すると、資産状況の商品タイプには「待機資金」とあり、ポートフォリオを表す円グラフは真っ黒でビックリ!
調べてみると「待機資金」とは、購入指定した運用商品が注文手続き中で、まだ「現金」の状態の資金を表したもの、と分かってひと安心。
運用商品の初期設定である「全額(100%)スルガ確定拠出年金スーパー定期1年」から、投資信託へ掛金の配分変更をしたのですが、その注文手続き中ということでした。
でも、ちょっと待って!!
損益 -2944円!
なんですか、これは…。
まだ商品も購入していないのに、掛金がいきなり減っちゃってるーーー(涙)。
でも、これはiDeCoに加入するとかかるコスト(加入時だけのもの、毎月かかるもの)が、掛金から差し引かれただけのこと。
損益として赤字表示されていますが、運用でマイナスが出たわけではありませんでした。
・毎月かかる(国民年金基金連合会)103円
・毎月かかる(事務委託手数料)64円
・毎月かかる(運営管理手数料)0円
合計2944円(2017年3月現在)
実際には掛金からコストを差し引いたあとの金額が運用にあてられます。
わたしの場合、銀行口座から引き落とされる掛金は23000円、そこからコストが差し引かれ20056円(初回のみ、2回目以降は22833円)が運用商品の買い付け代金となります。つまり、コストは少ないほど、運用に回せる資金が多くなるということ。
加入する運営管理機関によっては、運営管理手数料が毎月かかるところもあります。SBI証券の場合は0円ですが、数百円かかるところもありますので、その場合はさらに運用に回せる金額が減ることに。
運用の結果は、うんとプラスになることも、マイナスになることもあります。でも、コストは確実に資産から差し引かれるもの。
加入する金融機関や運用商品を選ぶ際の「コスト」は、シビアに考えるようにしましょう。
★2017年3月9日現在の情報です
(執筆 冨田 仁美)