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iDeCoの金融機関って、変更できる?手続き方法は?選ぶポイントは?

「iDeCoはどこで加入しても一緒でしょ?」

と、日頃使っている金融機関で安易に加入したけれど、手数料が高かったり、取り扱い商品が魅力的じゃなかったりして、変更したいなあって思っている人もいるでしょう。

大丈夫、金融機関を変更することはいつでも可能です。

そこで今回は、iDeCoの金融機関を変更する際の手続き方法や注意点、金融機関選びのポイントについてお伝えします。

金融機関を変更する際の手続き

金融機関の変更手続きは、今後利用したい金融機関で行います。変更後の金融機関で手続きをすれば、変更前の金融機関にあるiDeCo資産が現金化され、変更後の金融機関に移されます。

変更には、書面による手続きが必要です。コールセンターかWEBサイトで必要書類(「加入者等運営管理機関変更届 」)を請求し、取り寄せましょう。

書類には基礎年金番号の記入が必要です。あらかじめ準備しておくとスムーズです。
参考コラム:iDeCoの申込に「基礎年金番号」が必要って知ってる?調べ方は?

金融機関変更の3つの注意点

金融機関の変更はいつでもできますが、次の3つに注意しましょう。

① iDeCo資産は一旦すべて現金化される

金融機関を変更する際は、運用中のiDeCo資産がすべて現金化されます。現金化といっても銀行口座に資金が戻ってくるわけではなく、あくまでも移動させるために売却されるという意味です。現金化するタイミングによっては、運用成果に影響が出る場合があるので注意が必要です。

金融機関変更の書面を提出すると、任意のタイミングで資産が現金化されます。

それが嫌な方は、変更手続きをする前に、自分で好きなタイミングで売却し、定期預金などの元本確保型商品に資産を移しておけば、現金化のタイミングを自分で決められますよ。

② 手数料がかかる場合がある

金融機関によって、変更に4400円の手数料がかかり、資産から差し引かれる場合があります。事前に調べておきましょう。

③ 手続きに数ヶ月かかる

変更手続き後、資産が現金化され、新たに利用する金融機関へ移換が完了するまで2~3ヶ月かかります。その間、資産を運用することは出来ません。時間がかかることを覚えておきましょう。

このように、iDeCoの金融機関変更には手間と時間がかかり、場合によっては手数料が発生することもあります。そのため、iDeCoの金融機関選びは慎重にじっくり見極めることが大切です。

次に、iDeCoの金融機関選びのポイントについて紹介します。

iDeCoの金融機関(運営管理機関)選びの3つのポイント

iDeCoの金融機関選びは、次の3つのポイントをチェックしましょう。

① 商品ラインナップ

金融機関によって、取扱う運用商品ラインナップは内容も数もさまざまです。

iDeCoの主な運用商品は、定期預金・投資信託・保険などです。商品の主力である投資信託では、30本以上(※)のラインナップがあるところもあれば10本以下のところもあります。※現在、運用商品数は上限35本までとなっています。

商品数が多い金融機関なら、多くの選択肢から自分の好みの商品を選べるので魅力のひとつと言えるでしょう。とはいえ、多すぎると迷ってしまい選びづらい場合も。必ずしも多いことが良い、というわけではありません。

また、投資信託のラインナップにも注目。4資産(日本株式・日本債券・外国株式・外国債券)ごとに商品があり、さらに、この4資産に分散投資されたバランス型の商品があるといいですね。

こんな投資先で運用したい、といった希望の運用テーマや気になる運用会社があれば、その品ぞろえがあるかどうかもチェックポイントになります。

② コスト

iDeCoは、制度上の管理コストである「国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料」と「運営管理手数料(口座管理手数料)」がかかります。また、投資信託には「信託報酬」というコストがあります。

「国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料」は、どの金融機関を選んでも同じです。

一方、「運営管理手数料」は金融機関ごとに違いがあり、無料のところもあれば、毎月約400円もかかるところもあります。運営管理手数料は、加入期間中ずっと支払うコストなので、必ずチェックしましょう。

また、投資信託の「信託報酬」もファンドごとに違いがあり、要チェックです。信託報酬は、運用成果のよしあしに関わらず資産から差し引かれるため、信託報酬の低いファンドが多いかどうかも大切なポイントになります。

③ コールセンターの使いやすさ、情報提供などのサービス

加入後の手続きが簡単かどうか、また、窓口やコールセンターでの相談はできるか、休日もサポートを受けられるか、といった使い勝手も重要です。

金融機関ごとの比較は、iDeCoナビが便利です。「商品内容で比較」 「手数料(口座管理料)で比較」 「サポートで比較」 を活用してみてください。

iDeCoは、老後の資産形成に、加入してから受け取り終えるまで長くお付き合いする制度です。加入する金融機関は、自分が希望する運用商品が品揃えされている、コストが低い、使い勝手がよい、この3つのポイントが揃っていて欲しいものです。

もし、ご自身が加入する金融機関で満足できない場合は、見直しも一考です。自分にピッタリの金融機関を選び、上手にiDeCoで資産形成をしましょう。

★2021年11月16日現在の情報です
(執筆 冨田仁美

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