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株主優待がもらえる株を買いたい!というあなたに株女子先輩からのアドバイス

今月(2020年8月)に入り、知人から「イオン株を買おうか迷っているんだけど、どう?」と相談がありました。

なんでイオンなの?と聞くと、8月末までに株主になっていると優待がもらえるから、なんだそう。

生活圏にイオンがあり、株主優待がもらえると日頃のお買い物がさらにおトクになる、と考えたようです。勉強家の知人は「株主優待」の情報雑誌を購入し、熱心に研究しているようでした。

株主優待がどのようにもらえるのか、優待銘柄の選び方など、投資にあたっての基礎知識や注意点が載っています。これを読めば考えがまとまるのかなと思いきや、知人はかえって迷い出し、株女子のわたしに意見を求めたという流れです。

銘柄の選び方のページをチラッと覗かせてもらうと、チェックポイントにはこんな用語がズラリ。

「最終利益」「無配はダメ」「配当利回りの目安」「PER ・PBR」「優待利回り」!!

優待内容だけで選ぶのではなく、株式投資として銘柄をちゃんと選ばないとダメだよ、と教えてくれているものではありますが、株初心者さんには少しハードルが高かったかも。

でも、株主優待をもらうということは、当たり前ですがその企業の株式に投資するわけです。株式投資やその企業についてある程度知っておかないと、楽しく株主優待ライフを送りたい!と思っていたのに、こんなハズでは…とガッカリすることになるかもしれません。

とはいえ、専門用語を理解し銘柄を選定しないと株式投資できないものなの?という声も聞こえてきそうです。

そこで今回は、株女子のわたしから投資を始めたい初心者さんに、株主優待目的で投資するときの注意点と上手な始め方をアドバイスします。

<目次>
株主優待投資の2つの注意ポイント
株主優待投資の上手な始め方
・身近な会社の株主優待をピックアップ
・株価水準をチェックし、購入時期を検討する
株主優待投資の2つの注意ポイント

株主優待を実施している企業は約1500社(2020年8月現在)。これだけ数があると投資先を絞り込むのに迷って、インターネットでの検索や情報雑誌を参考に選ぶこともあるでしょう。

ネット検索や情報雑誌には、
・「〇月の優待銘柄はコレ!」といった月ごとの優待スケジュールから選ぶ
・お買い物券やクオカードなど株主優待でもらえる内容で選ぶ
などの方法が紹介されています。

これらの方法で絞り込み、優待銘柄を選ぶこと自体は特に問題ありません。ただし、選んだ優待銘柄に実際に投資する際は、事前に知っておきたい2つの注意ポイントがあります。

権利付最終日の直前に、慌てて駆け込み投資をしない

権利付最終日とは、その株式の株主として配当や優待をもらえる権利が確定する日(権利確定日)に間に合う最終取引日のことです。
その日までに株式を保有していれば、配当や株主優待の権利がもらえます。

でも、「権利付最終日近くになったら買おうかなー」とか、「あ!もうすぐ権利付最終日だ!間に合うように買わなきゃ!」とか、優待スケジュールに合わせて株を買っちゃダメですよ。

みんながおトクだと思うような人気の株主優待銘柄なら、権利付最終日が近づくにつれ購入する人が増えそうなものです。すると、一概には言えませんが、権利付最終日近くは、そういった買い注文で株価が高くなっていても不思議ではありません。

もし十分な準備がないまま、優待スケジュールに合わせて目についた銘柄に慌てて投資してしまうと、割高な価格での投資になるかもしれないですよ。

株主優待は将来、内容が変わる、もらえなくなることもあるのだと、あらかじめ覚悟しておく

株主優待は、株主に対する企業の感謝の気持ちでしているもの。ずっと続くと約束されているものではありません。実施企業の業績が低迷すれば、株主優待制度の見直しをすることは普通にあります。

今年はコロナの影響で業績が大幅に悪化した企業も多く、株主優待の縮小や廃止を発表する企業が相次いでいます。本業が苦しい時は、株主優待を続けられなくなる可能性も想定しておきましょう。

株主優待投資の上手な始め方

では、どうしたら上手に株主優待投資が始められるのでしょうか。

こんなハズでは…と将来ガッカリしないためには、今すぐ優待投資を始めたい気持ちをグッとおさえ、まずは投資する銘柄と時期をちゃんと検討することをおすすめします。

投資する銘柄は、なるべく株主優待を長く続けてくれそうで、もし優待がなくなっても応援できる企業を選ぶことが重要。そして出来れば、投資資金が大幅に減らなさそうな購入時期を検討できるとよいですね。

もちろん、検討しても投資で失敗しちゃうことはあります。でも株式投資は、投資する前の準備がとても大切なんです。
なぜなら準備があれば、投資がうまくいかなかったときも必要以上にガッカリすることなく、その経験が次の投資の学びになるからです。

そこで、わたしが考える優待投資への具体的な準備はこの2つです!

・身近な企業や業種業界の株主優待銘柄をピックアップする
・投資したい企業の株価水準をチェックし、購入時期を検討する

優待がずっと続く企業をはじめから選別することはできません。ですが、身近な企業であれば、ここなら長く優待を楽しめそうかなー、と肌感覚でイメージすることは可能ではないでしょうか。

理想を言えば、前述の優待情報誌にあった「最終利益」「無配はダメ」「配当利回りの目安」「PER ・PBR」「優待利回り」を分析できた方がいいでしょう。
でも詳しい株式の分析はできなくても、身近な企業であれば、会社に元気があるか、業界が成長分野か時代遅れか、「なんとなく」わかりそうなものです。

たとえば、わたしなら自分が勤めた金融業界や、趣味のアウトドアに関連する企業、日常利用するドラッグストアーなど、自分にとって投資できる身近な企業は生活の中にたくさんありますね。その中で株主優待を実施している企業があれば、投資の候補にすればよいのです。

特に応援できる身近な企業であれば、万が一、株主優待を廃止することになったとしても将来の復活を願って投資を続けるモチベーションが維持できるのではないでしょうか。

そして投資の時期を検討する際は、株価の水準をチェックできたらいいですね。

知人が検討しているイオンの株式も、この1年間で1株1794円から2730円まで動いています(2019/8/01~2020/08/14)。1単元(イオンは100株)の投資額は、1年のうちに約18万円から約27万円まで幅があったということです。

株主優待は保有する株数に対して付与されるものなので、いくらで投資したかは関係ありません。ですので、候補の銘柄が過去にどのような値動きをして、現在いくらぐらいの水準なのかをチェックした上で投資したいものです。

参考までにチェックするには、株価チャートを見ます。(株価チャート イメージ図)

株価チャートは、証券会社のHPで閲覧できます。表示期間も簡単に変更できるので、5年10年と少し長めの期間で表示してみるとよいでしょう。検討している銘柄の過去の値動きを見れば、長期保有した時の株価のアップダウンのイメージがつかめ、購入時期の検討にも役立ちます。

株主優待目的であれ、株式投資であることに変わりはありません。できれば長期投資する中で企業の成長とともに株価も上昇し、投資資金が増えてくれたらハッピーですね。

そのためにも株主優待という目先のメリットをもらう目的だけでなく、長期の資産形成に役立てるための投資目線で購入計画を立てるところからぜひ始めてみてください。

きっと楽しい株主優待投資になるはずです。

以前、こちらのコラムでも株主優待のお話をしました。よろしかったら参考にしてくださいね。

★2020年8月18日現在の情報です
(執筆 冨田 仁美

 

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