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iDeCoの掛金を配分するときの「端数(はすう)」って、なに?

iDeCoの掛金は、どの運用商品にどれくらい配分するかの「配分割合」を、自分で指定することになっています。

加入する運営管理機関(銀行や証券会社などの金融機関)の運用商品一覧から投資したい商品を選び「割合(%)」で指定します。掛金を、いくらずつ、と金額で指定するのではなく、何パーセント、と割合で指定するんです。

掛金を複数の商品に配分すると、「端数」が出ることがあります。その際の「端数」を、どの商品に寄せるかも決める必要があります。

iDeCoの掛金配分で、どうして端数がでるの?

そもそも、どうして「端数」がでるのか、2つの理由で説明します。

ひとつは、iDeCoのしくみとして、掛金を希望する運用商品に分けるときに、金額ではなく「割合」で配分するから。そして、掛金からコストを差し引いた、実際に運用にあてられる額が半端になるからです。

まず、「掛金」と「実際に運用にあてられる金額」の関係から説明しますね。

iDeCoでは掛金を出して運用している間、管理手数料というコストがかかりますが、そのコストは掛金(※)から差し引かれます
(※)掛金をお休みしている場合は、iDeCoの保有資産から差し引かれます
(参考コラム:iDeCoの手数料をかしこく節約する方法

iDeCoの掛金は、5000円以上1000円刻みで、加入者ごとの上限額の範囲で自由に決められるので、5000円、1万円、12000円などのキリのよい額となります。しかし、管理手数料が差し引かれると、実際に運用にあてられる額は半端になっちゃうんです。

たとえば、SBI証券の管理手数料は毎月171円(税込)。掛金が毎月1万円の場合、1万円から171円を差し引いた9,829円が運用にあてられます。
(※ 手数料は運営管理機関によって異なりますので、ご注意ください。本事例は、SBI証券の場合です)

掛金を、運用商品Aと運用商品Bに半分ずつ分けたいなら、配分割合は、運用商品A50%、運用商品B50%となります。

運用にあてられる9,829円を50%に分けると、4914.5円となり、1円未満の端数が出てしまうんですね。

そこで端数を調整する商品の指定が必要となるわけです。運用商品Aを端数の調整に指定すると、端数分を運用商品Aに寄せることになり運用商品Aは4915円、運用商品Bは4914円分買い付けることになります。

iDeCoの配分割合の「端数」を指定するとは

このように、掛金を割合(%)に応じて配分すると、金額がきれいに割り切れず「端数」が出ることがあります。そのため、割り切れなかった「端数」の分を寄せる商品をあらかじめ指定しておくのが「端数商品を指定する」ということなんです。

なお、選ぶ運用商品が複数でなく1つの場合でも、端数の指定は必要です。その際は、当たり前ですが選んだ商品に端数を指定します。

知ってしまえば、なんだそういうことかと思うことでも、手続きの中でなじみのない用語や意味の分からないことがあるかもしれません。そんな時は、ぜひコールセンターに問い合わせてみてください。丁寧にわかりやすく説明してもらえますよ。

★2021年6月5日現在の情報です

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