オリックス生命が「iDeCo」の受付業務でりそな銀行と提携し、生命保険会社として初めて都市銀行のiDeCo商品を取り扱うことになりました。
あれ?生命保険会社って「iDeCo」やっていなかったっけ?
このニュースに「?」となった人はわたしだけではないはず。
実際、住友生命、ソニー生命、第一生命など、すでにいくつかの生命保険会社は運営管理機関としてiDeCo業務に参入済みです。(出所:厚生労働省 iDeCo公式サイト「運営管理機関一覧」)
そして、これらの生命保険会社が扱うのは、それぞれ「自社のiDeCo」サービス。
今回のオリックス生命が発表した業界初となる業務とは、りそな銀行と提携し「都市銀行のiDeCo」の取り扱いを開始する、というもの。
「オリックス生命のiDeCo」ではないのが他の生命保険会社と異なるところです。
そこで、先日発表されたオリックス生命のニュースリリースを参考に、iDeCoサービスの内容や加入者のメリットについてコラムでご紹介します。(→ニュースリリースはこちら)
■オリックス生命のiDeCo業務サービス
・取扱開始:2018年8月1日より
・取扱商品:りそな銀行の個人型確定拠出年金「iDeCo」
・受付業務担当者:保険販売およびコンサルティングを対面で行うオリックス生命のコンサーブアドバイザー
・受付場所:コンサルティング営業拠点(東京・大阪・名古屋・福岡の4都市に8つ)、もしくは自宅などの指定場所
■オリックス生命でiDeCo加入するメリット
オリックス生命が都市銀行の「iDeCo」を取り扱うことの加入者側の最大のメリットは、なんといっても
「自宅などの指定の場所」で説明が受けられること!
でしょう。
現在、iDeCoのメインとなる受付業務や加入の相談は、インターネットかコールセンターのオペレーター対応がほとんど。
でもインターネットに不慣れな方や、オペレーターにどう質問してよいのか気後れしたり、話し言葉だけの説明ではイマイチ理解ができない、郵送で書類のやり取りをするのは面倒!など、
「やっぱり目の前で説明と加入申し込みの受付をして欲しい!」
というニーズは少なからずあります。
もちろん金融機関の店舗での対面による相談や受付業務サービスを実施している運営管理機関も増えてはいますが、限定されたサービスセンターや専任のスタッフの在席など、ちょっとした制約があるのが現状。
それが指定した場所や自宅で、対面によるiDeCoの説明や加入申し込みの受付をしてもらえるなら、近くにそのような店舗がなくとも気軽に相談ができそうです。
(住友生命、ソニー生命、第一生命も、営業職員の対面によるiDeCoサービスを実施しています。)
オリックス生命としても、自社商品に加え「都市銀行」のiDeCoサービスをラインナップすることで、より幅広い提案業務ができるメリットがあると言えます。
オリックス生命だけでなく、このようなシナジー効果を狙ったiDeCo業務への参入が、今後増えるかもしれませんね。
★2018年8月14日現在の情報です