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【最新ニュース】NISA制度がリニューアル!これからNISAはどう変わるの?

NISAといえば、「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類。
この3つのNISAについて、先日の2020年度税制改正大綱で制度の刷新が議論され、方向性が固まりました。

<つみたてNISA>
「投資できる期間」を現行の2037年末までから2042年末までに5年間延長。<ジュニアNISA>
利用実績が少ないことから新規の口座開設を2023年末までとし、実質廃止に

<一般NISA>
「投資できる期間」が5年間延長され、さらに「2階建て」構造となる大幅変更。名称も新たに「新NISA」に変わり2024年からスタート予定

「2階建て」って? 聞きなれない用語で「?」ってなりませんか?

■「2階建て」の仕組みを解説!

現行の「一般NISA」は、年間に投資できる非課税枠のなかであれば、投資するタイミングも、投資する対象も自由に選択できます。

ですが、2024年から始まる「新NISA」では、
1階部分の非課税枠を使わないと、2階部分の非課税枠が使えない、というルールになるんです。

その1階部分とは、積立投資専用の非課税枠のこと、投資対象は「つみたてNISA」と同じです。

2階部分はこれまでの「一般NISA」と同様で、自由に投資できる(高レバレッジの投資信託は除く)非課税枠となります。

ってことは「つみたてNISA」と「一般NISA」が合体するの?

そう見えますが、「つみたてNISA」は投資できる期間を延長し、そのまま2042年末まで存続することになっています。

えーーー、どーゆーこと?

そんな声が聞こえてきそうです。

もともとNISAは「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」と3つあり、その制度ごとのルールや使い分けが複雑だと言われていました。

そこへ「新NISA」案の登場で、ややこしさを増したように見えても仕方ありません。

そこで今回は、2020年度税制改正大綱で議論されたNISAの制度改正について、ひとつずつ整理してみたいと思います。

■NISAの見直しポイント①「つみたてNISA」

まず「つみたてNISA」は、前述の通り、投資できる期間が2042年末までに5年間延長されます。

2020年から「つみたてNISA」を始め、2042年末まで期間いっぱい制度を利用すると、

・投資できる期間:23年
・1年に投資できる上限額:40万円
・積み立てられる総額:23年×40万円=920万円

となり、これまでより投資できる期間が延長された分、積み立てられる額も多くなります。

ただし「つみたてNISA」の運用益を非課税にできる保有期間は、20年間で変わりません。ですので、
20年経過したものは課税扱いとなりますので、ある時点で非課税で運用できる最大金額は40万円×20年=800万円までとなります。

■NISAの見直しポイント②「ジュニアNISA」

「ジュニアNISA」は、2023年の投資枠を最後に新規の利用は終了となります。

18歳まで払い出すことができないのが不人気の理由・・・普及しなかったようです。

2024年以降は新しい口座を開設できないけれど、2023年までの「ジュニアNISA」利用分については2024年以降払い出せるようになります。

実はこの払い出しルールが、今回の改正で注目を浴びている内容なんです。

それは・・・

『令和6(2024)年1月1日以後は、課税未成年者口座及び未成年者口座内の上場株式等及び金銭の全額について源泉徴収を行わずに払い出せることとする』(2020年税制改正大綱より引用)

どういうことかというと・・・

・2024年以降なら、18歳になっていなくても「非課税で」現金化できることになる

ということ。大綱の「全額について」というのが、一度に全額引き出さなければいけないのか、または、少しずつ引き出せるのかはまだわかりませんが、18歳になっていなくても引き出せるのはめっちゃ使い勝手が良い!!!

法改正が可決されると、一気に再注目されて人気が出るかもしれませんね。

■NISAの見直しポイント③「新NISA」

さて、3つのNISAのなかで最も大きくかわる「一般NISA」。2024年から「新NISA」にリニューアルします。

主な変更点は2つ。

・投資できる期間が5年間延長し、2028年末まで。
・年度ごとの投資枠は1階部分20万円、2階部分102万円の合計122万円になり、現行より2万円増額される。

「つみたてNISA」同様、投資できる期間が延長されたのは朗報です。

一方で、投資枠が年間2万円増えるのはウエルカムですが、2階建てとなった仕組みがいまひとつ複雑なのが難点。

というのも、

・原則、1階部分を利用すると、2階部分の投資が可能
・投資経験者で1階部分を利用しないことを届け出れば、2階部分のみの投資可能
・2階部分だけの利用の場合、投資対象は株式のみで投資信託は不可
・2階部分でも投資信託に投資したい場合は、1階部分を利用すれば可能

など、ケースバイケースで条件が異なり、自分が利用する場合はどうなるかがわかりにくいから。

「新NISA」から利用を始める人、すでに「一般NISA」を利用している人、これから「一般NISA」を利用する人、それぞれで活用方法や注意ポイントが違うんです。

でも、安心してください。
具体的なケースにわけてみれば、実はそんなに難しくないんです。

次回のコラムでは、事例を用いてより詳しい「新NISA」の制度内容と活用方法をお伝えしますね!
お楽しみに!

★2020年3月7日現在の情報です

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