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こんなに予算が抑えられる!子どもの希望を叶える習い事最新事情

多くの子ども達が習い事をしている昨今、「習い事をどうするか問題」は、比較的子供が小さくても、悩みの種として親に降りかかります。子どもの無限の可能性をできる限り伸ばしたいと思えば、習い事の予算も無限にふくらみ、教育費を圧迫する存在に。子どもの希望と予算の間で親は板挟みです。

ところが最近、コロナ禍で世の中の多くのことがオンライン化され、子どもの習い事の世界も以前と様変わりしているのはご存じでしょうか。そして、ちょっと周りを見渡してみれば、公的なサービスやママさん同士のマンパワーで出来ちゃう習い事もあったりと、工夫次第で解決できる方法がありそうです。

そこで今回は、予算をなるべく抑えつつ、子どものやりたいことをできるだけ叶えてあげられる、習い事の最新事情についてご紹介します。

実はあなどれない!自治体主催の習い事をまずチェック

習い事というと民間の教室を頭に浮かべがちで、自治体が主催・共催する習い事があることは、あまり知られていないかもしれません。

例えば、わたしの住む地域では、テニスやバトミントンなどのスポーツ教室が開催されており、1ヶ月300円~500円程度で受講できます(入会金別途あり)。またスポーツ以外でも、料理教室や科学教室、工作・手芸などのプログラムも開催されています。いずれも1回300円~1,000円なので気軽に参加できます。

このようにお財布にやさしい公的サービスの習い事であれば、民間の習い事で入会金や教材・道具代などに大金をかける前の「お試し体験」にも活用できます。

自治体主催の習い事は、各自治体HPの「くらし」や「子育て」ページに情報が掲載されています。また、体育館やスポーツセンターなど公共施設のHPもチェックして、興味がある教室が開催されていないか確認してみるのもよいでしょう。ただし、地域の多くの人が利用できるよう単発開催や開催期間が数ヶ月で区切られているものも多いので注意が必要です。

お金と時間の節約になるオンラインでできる習い事

コロナ禍で多くのものがオンライン化され、その流れは民間の習い事にも広がっています。

例えば、人気の習い事の「英語」。民間の英語教室では、グループレッスン1回50分のクラスが月に5,000円~10,000円ほど、マンツーマンレッスンだと2万円ぐらいのところが多いようです。

マンツーマンで受ける週1回のレッスンをオンラインにすると、安いところでは1ヶ月3,000円程度のところもあり、民間の通学と比べかなり費用を抑えることができます。

また、高学年になると通う子が増える学習塾は、1教科あたり1ヶ月3,000円~5,000円ほどかかります。しかも学年が上がるにつれ授業料が上がっていくのが一般的です。

それがオンライン学習なら、専用タブレットやスマホでいつでも授業が受けられ、費用は1ヶ月2,000円~4,000円ほど。費用も1教科ごとではなく、複数の教科を定額で受講できます。兄弟が同時に受講しても学習塾より安く済み、親としてはありがたい価格設定となっています。

さらに、座学で学ぶものだけでない習い事にも、オンライン化が進んでいます。
ピアノなどの楽器を習ったり、体操など運動系の習い事もオンラインでできちゃうんです。先生のお手本動画が送られてきたり、教室と自宅をネットでつないでレッスンしたりと、習い方も多様化しています。

リアルレッスンを重視しがちな習い事も、オンラインであれば費用だけでなく時間の節約になり、より多くの習い事にチャレンジが可能になります。

オンライン教室の情報は、インターネットで「オンライン教室 ○○(習い事)」と検索するとたくさん出ています。興味のある方は、調べてみてはいかがでしょうか。

ママ同士の得意をシェアする習い事

ママ世代も、かつて習い事をしてきた経験者たち。わたしの周りにも色々な趣味や特技を持っている方が沢山います。そんなママ達の得意を皆でシェアし合うというのも一つの方法です。

わが家でも、娘が編み物に興味を持ったとき、編み物が大好きな友達のママにお願いして、子ども達が遊ぶ時間の一部を編み物の時間にしたことがあります。わが家に集まり、ご厚意により無料で教えてもらいました。そのほか、そろばんやお習字を1回500円、ピアノを1回1,000円ほどで教えてくれるママ達もいますよ。

わが子に教えるついでにお友達も一緒に教えてみる。そして自分が不得意なことは得意な方に教えてもらう、というのはいかがでしょう。お友達と遊びながら学べて、楽しい時間が過ごせるのでおすすめです!

こんなに差が出る!習い事の組み合わせ小学校1年生のケース

それでは小学校1年生を例に、民間の通学による教室と、公的サービスやオンライン、ママ同士による習い事の費用を比較してみます。

小学校1年生の1ヶ月の習い事平均費用は約13,000円です(出所:平成30年 第8回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)1か月の平均習い事等の費用)。

たとえば人気の民間の習い事だと、この予算でやれるのはせいぜい2つまで。学習塾にいたっては、複数の教科を受講しただけで予算をはるかに超えてしまいます。

しかし、前述の自治体主催の習い事やオンライン教室、ママさん同士のマンパワーを活用すれば、コストが安い分たくさんの習い事が可能になります。

人気の習い事4つ(テニス・英語・ピアノ・学習塾)で費用の比較をしてみました。すると、民間だと37,000円かかるところが、やり方を工夫すると約8000円でできちゃいます。

その差額はなんと3万円近く!

じかに習えるメリットや講師のスキルレベルなど、民間教室に通学するのと条件は異なるかもしれませんが、民間以外の習い事にも一考の価値がありそうです。

子どもの可能性は無限大です。親としてはできるだけその可能性を伸ばしてあげたいところですが、習い事にお金をかけすぎては将来の教育資金不足を招きかねません。

習い事の予算は、公的サービスやオンライン、周囲のマンパワーなどを上手に活用し、子どもの希望を叶えながら未来の教育にもお金を回せる家計を目指せるといいですね。

★2020年10月31日現在の情報です
(執筆 山本 美紀

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