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SBI証券のiDeCoに2つのプランがあるのはなぜ?どっちのプランに入れば良いの?

※ご注意※
2021年1月5日以降、SBI証券でiDeCoに新しく加入する人は「セレクトプラン」しか選べなくなっています。すでにオリジナルプランの申込書類を請求した人は、2021年4月5日までに申込書類が到着すれば「オリジナルプラン」を選べるとのことです。
詳しくはこちら(SBI証券HP)

先日、こんな相談がみらい女性倶楽部に寄せられました。

「iDeCoに加入しようと思っています。すでにSBI証券に口座を持っているので、このままiDeCo口座も開きたいのですが、なんでプランが2つあるんですか?私はセレクトプランとオリジナルプランどっちを選べばよい?

私がお答えした内容をお伝えします。

<目次>
■取扱える商品数に上限があるから2つのプランがある
■2つのプランのちがい
■これから入る投資初心者さんにはセレクトプランがおすすめ
取扱える商品数に上限があるから2つのプランがある

SBI証券では以前67本ものiDeCo対象商品を取り扱っていて、数ある運営管理機関の中でもラインナップの充実度は断トツでした。しかし、2018年5月1日に施行された「確定拠出年金制度等の一部を改正する法律」で、運用商品の上限数を35本とすることが決まったことを受け、上限内におさめるべくラインナップから29本の商品を除外したのです。こうして修正された運用商品ラインナップが「オリジナルプラン」です。

その修正とともに新設されたプランが「セレクトプラン」(2018年11月より申込受付開始)。35本以内という制限を守りつつも、できるだけ多くのラインナップから選んでほしい!消費者のニーズに応えたいという思いで、プランを新しく作ったのですね。ですので、2018年11月以前に加入した人は、当初は全員オリジナルプランで入っているはずです。

2プランを合わせると、商品数は69本。とはいえ選んだプランの中の商品同士しか組み合わせられませんので、どちらのプランで加入するかが重要です。これから加入する人にはちょっとハードルを感じるかも知れません。

2つのプランのちがい

2つのプランのちがいは、あくまで商品ラインナップのみ。その他の加入後にできるスイッチングやiDeCoの受取りに関することなどは、全く一緒ですので、商品ラインナップの特徴から、プランを選べばよいでしょう。
SBI証券のホームページから「運用商品一覧」ページへ飛ぶと、多くの方が「み、みづらい・・・」と思うみたいです。私もそう思います。そこで一覧を見るには、ホームページからリンクが貼ってあるPDF版をおすすめします。分類ごとに整理され、商品の選定理由も読めて見やすいですよ。

オリジナルプラン運用商品一覧(PDF版)
セレクトプラン運用商品一覧(PDF版)

一覧は↑のリンクからご覧いただくとして、ここでは商品数と信託報酬を比べてみますね。細かいので、図をクリックして拡大表示でご覧ください。大きなちがいがある部分を赤枠で囲み、その右にちがいの特徴を簡単に記載しました。

<運用先別商品数と信託報酬(※1)のちがい(2020年12月時点)>

(※1)信託報酬は目安(詳細は上記リンク先よりご確認下さい)
(※2)ターゲットイヤー型は1本で換算する

どちらも数が多いのでわかりづらいですが、こうして比較するとはっきりと違いがありますね。

オリジナルプランとセレクトプランの主なちがい
・国内株式インデックスの選択肢がオリジナルプランの方が多い
・外国株式(世界・先進国・新興国)インデックスの信託報酬がセレクトプランの方が低い
・バランスファンドの選択肢がオリジナルプランの方が多い
・新興国アクティブファンド、先進国債券アクティブファンドがセレクトプランにはある
・アクティブバランスファンドの信託報酬がセレクトプランの方が低い

ちなみに2つのプラン両方に入っている商品も、定期預金まで含めると15本あります。
さてそれでは、これから加入する人はどちらにすればよいのでしょうか。

これから入る投資初心者さんにはセレクトプランがおすすめ

これから何十年も積立運用を続けていくiDeCoでは、運用中にずっとかかるコストとなる信託報酬に着目して商品をえらぶのが鉄則です。その視点で、どの分類でみても、全体的にオリジナルプランよりセレクトプランに信託報酬が低めのものが揃っているため、特に初めて投資をするような初心者さんにはセレクトプランの方が良いでしょう。

敢えてオリジナルプランを選んだほうがいい人は、オリジナルプランでしか取扱いがない商品を保有したい人に限定されると思います。

たとえば、投資信託はバランスファンド1本にしたいと考えているけれど、8資産均等ではなくて、株式割合を20%にしたいという希望がある人や、フィデリティ・日本成長株・ファンドを買いたい!という明確な希望がある人など。そういった希望がない人は、セレクトプランを選び、コストの低いインデックスファンドを組み合わせてスタートすることをおすすめします。

プランを変更する場合には、すべての資産を一旦現金化してからとなりますので、極力しないで済むように、よく商品内容を見て検討してくださいね。

★2020年12月12日現在の情報です
(執筆 鈴木さや子

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