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みらいとーくBar「対策してる?万が一の、デジタル遺産」開催報告!


これ、怖くないですか?と、みらい女性倶楽部の運営者さや子さんが見つけてきた記事。

「アクティブシニアの父が急死で…サブスクの“落とし穴” 半年余りで請求20万超、いまだ解約できず」(まいどなニュース)⇒記事を読まれたい方は、こちら

亡くなった本人に代わり、契約の解除をしなければならない遺族。でも、ひとつやふたつでない契約数に、手掛かりとなるアカウント情報がないとなると、その作業は果てしなく時間と体力を要することに。しかも、すでに使っていない有料サービスの費用請求がまとまって押し寄せ、解約しようにも「本人確認が…」「相続人の証拠が…」「アカウントは?パスワードは?」と手続きの行く手を阻み、その間、請求金額は積みあがったとの内容です。

わたしも10年前に父を亡くし、同じような経験をしました。幸い、今ほどネットでなんでも契約してしまう世の中ではなく、父のケチ性分から有料の契約はなかったようで、亡くなった後に請求が来ることはありませんでした。ただ、利用していた個人のSNSや自営のHPの閉鎖には約半年かかりました。父が残したアカウント情報の手書きメモと、PCに記録したデータが穴だらけだったからです。

そんな経験から、母の時や、自分の時は同じことにならないよう、ネット証券や銀行などのアカウント情報をノートやエクセルにまとめています。

でも、それで万全?
みんなどうしているんだろう…。

ということで、開催させていただいた「対策してる?万が一の、デジタル遺産」。

今回はデジタル遺産に詳しい、たかしまFPサービスの高島健さんにもお越しいただき、12名のみなさんとワイワイ語り合いました。

高島さんからはデジタル遺産の最近の傾向を伺い、ご参加のみなさんがされている対策や、これってどうなんだろうという疑問などを共有。それ、気づかなかった!やっておこう!と思える「デジタル遺産で困らない」ための知恵や、一方で悩みもいっぱい。当日のお話を一部ご紹介します。

≪IDとパスワードの管理について≫
・専用ノートを作る
・PCでデータ管理する

ネット銀行・証券のアカウント情報、ネット通販や有料サービス、サブスク(定額購入)のIDやパスワード。普段から自分の備忘録としても作成しているものの、それをどう管理し、家族と情報を共有するか。

Dropboxを活用し、家族と共有する。ノートは作るけど、家族には今のところ内緒。紙ベースの手書きはアナログでいいけれど、盗難や泥棒対策がむずかしい、など。

ちなみに、デジタル遺産整理業者への依頼事項のほとんどは、パスワード解除だそうです。依頼しなくてもいいように、PCへのログインパスワードも記録要ですね。そして業者さんでもPCは解除できても、スマホは現段階ではできないそうですよ。スマホにデータを集約するのは、万が一の時に家族が困りそうです。

そして、どうしてもIDやパスワードを家族に知らせることに抵抗がある場合は、利用している金融機関やサービス名だけでもまとめておく。亡くなった後、速やかに連絡すべき先が分かるだけでも家族は助かります。

≪有料サービス契約の断捨離と、決済手段の整理について≫
・お試し期間無料のサービスに安易に契約しない、不要なものは早めに解約する
・ある程度の年齢になったら、利用するクレジットカードや銀行口座を絞り込んでおく

有料サービスに申し込む際は、自分に万が一のことがあったら、多額請求の「悲劇の元」となるかも…を思い出し、むやみに契約しないよう日頃から心がける。いらないものは早めに整理。

それでも日常的には一定の契約はあるもの。遺族が解約手続きするまでの不要な請求をなるべく避けるのに、サービスの決済手段に使うクレジットカードや銀行口座を絞り込んでおく。決済手段を止めてしまえば、ひとまずどんどん引落されることは防げるかも。そのためにも、あちこちに口座を作ったり沢山のクレジットカードを持たないようにしたい。

などなどなど。

60分のトークBarでは語りきれないほど盛り上がりました。

今回のみらいとーくBarをまとめると、

*自分が何の契約をしているか、棚卸をする

わたしも、よくよく考えると書き出せていない利用サービスがいっぱいあることに気づきました。化粧品や本の定期購読も、亡くなった後に次々届いても家族は困ります。そこまで気が回ってなかったです。変更が多いパスワードも最新になるよう定期的にチェック。改めて家族が「デジタル遺産」で困らない状態を整えたいです。

*いらないデータは消しておこう

デジタル遺産あるあるらしいです、見られたくない写真や記録がパソコンやスマホから出てきちゃうことが。わたしも謎な画像がいっぱいの写真の整理をしたいと思います。傷んだ果物や、粗雑な工事現場の写真も。根に持つタイプだったと言われたくない笑。

*親の情報は冗談で言い合えるうちに確認を

万が一のことがあったら困るから~、と言えるうちに親にも情報をまとめてもらうことを依頼したい。わからなくなってしまってからでは、とても大変。デリケートな話にはなりますが、機会を見つけて準備しておけるといいですね。

どんどん便利で手軽に利用できるネットサービスが増える現代ですが、自分が始めるときはカンタンでも本人以外が解約するのはとーーっても大変だということを常に意識して、上手にネット社会と付き合っていきたいです。

みらいとーくBarにご参加いただきましたみなさま、たかしまFPサービスの高島健さん、有意義な時間をありがとうございました!

(みらい女性倶楽部運営スタッフ 冨田仁美)

 

 

 

 

 

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