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【最新ニュース】続報!SBI証券のiDeCoに新プラン「セレクトプラン」が登場!

先日のコラム(【最新ニュース】続報!SBI証券のiDeCo、除外予定対象運用商品が決まる!)からあまり日が経っていませんが、またまたSBI証券から新たなプレスリリースがありました。
(詳しくはコチラ→「iDeCo(個人型確定拠出年金)新プラン設定のお知らせ」

なんと、2018年11月1日から新プラン「セレクトプラン」というものが始まるようです!

ラインナップされているファンドの除外発表だけでもビックリのニュースだったのに、SBI証券で加入している人にはさらに驚きのニュースです。

そこで今回のコラムでは、「セレクトプラン」とは一体どんな内容なのか、すでにSBI証券のiDeCoに加入している人はどうしたらよいのかを解説します。

新「セレクトプラン」とは

・2018年11月1日(木)に導入予定。(同日より資料請求受付開始)
・「低コスト」と「多様性」にこだわって選定した34商品をラインナップ

予定されている34商品は以下の通りです。

インデックス型

アクティブ型

その他

国内株式

2本

4本

全世界株式

3本

1本

先進国株式

5本

3本

新興国株式

1本

1本

国内REIT

1本

なし

先進国REIT

1本

なし

国内債券

1本

なし

先進国債券

2本

1本

新興国債券

1本

なし

バランス

1本

3本

コモディティ

1本

ターゲットイヤー

1本

定期預金

1本

(小計)

(18本)

(13本)

(3本)

合計

34本

(ラインナップ商品一覧はコチラ

インデックス型には、信託報酬が業界最安水準の「eMAXIS Slim」シリーズ(三菱UFJ国際投信)を採用。低コスト化に力を入れているのが伺えます。

またアクティブ型には、セゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」や、三菱UFJ国際投信の「三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド)」を採用。

いずれの商品もiDeCoの運用ラインナップに採用している運営管理機関が少なく、両商品の品揃えはSBI証券が掲げる新プランの「多様性」の追求といえそうです。

ちなみに、従来の「オリジナルプラン」と新プラン「セレクトプラン」どちらにもラインナップされている商品は次の15本です。

カテゴリー

ファンド名

委託会社(運用会社)

国内株式

ひふみ年金レオス・キャピタルワークス
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>SBIアセットマネジメント

全世界株式

EXE-i グローバル中小型株式ファンドSBIアセットマネジメント

先進国株式

iFree NYダウ・インデックス大和証券投資信託委託
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)【※】日興アセットマネジメント
農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド農林中金全共連アセットマネジメント
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)ラッセル・インベストメント
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(愛称:Avest-E)朝日ライフアセットマネジメント

新興国株式

ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド【※】SBIアセットマネジメント

国内REIT

ニッセイJリートインデックスファンドニッセイ アセットマネジメント

先進国REIT

三井住友・DC外国リートインデックスファンド三井住友アセットマネジメント

先進国債券

インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)日興アセットマネジメント

コモディティ

三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド)三菱UFJ国際投信

ターゲットイヤー

セレブライフ・ストーリーSBIアセットマネジメント

預金

あおぞらDC定期(1年)あおぞら銀行

【※】オリジナルプランから除外予定のファンド

従来の「オリジナルプラン」はどうなる?

一方、これまでのプランである「オリジナルプラン」は、先日の運用商品の見直しで35商品にスリム化したラインナップで継続されます。

つまり、SBI証券のiDeCoは「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」が提供されることに。

これからSBI証券のiDeCoに加入検討する方は、商品内容の異なる2つのプラン「オリジナルプラン」「セレクトプラン」から選ぶことになります。

SBI証券のiDeCo加入者はどうする?

では、わたしのように既にSBI証券のiDeCoに加入している人はどうすればいいのでしょう。

プレスリリースによると、

・今後は商品ラインナップが異なる2つのプランからいずれかを選べる
・両プランにおける、諸経費(口座管理手数料、加入時・移換時、運営管理機関変更時の手数料等)は同一
・プランの変更は手数料無料で手続きできる
・「セレクトプラン」は2018年11月1日より資料請求の受付を開始する予定

とのこと。

現行の「オリジナルプラン」で加入している人も、これからSBI証券のiDeCo加入者になる人と同様に2つのプランから選択ができます。

諸経費も変わらず、プラン変更にコストもかからないので、運用商品ラインナップを比較してどちらのプランにするかを決めればよさそうです。

でも、ひとつ問題点が。それはプレスリリースにある「但し書き」。

※プラン変更にあたっては、現在加入または運用指図いただいているプランの資産を全売却し現金化した上で、資産の移換を行います。なお、資産の移換には2~3カ月程度を要する予定です。詳しくは、プラン変更時に当社からお送りする資料をご確認ください。

つまり、もし新プランの「セレクトプラン」に変更するなら、運用中の積み立て資産を一旦全部現金にしなくてはならないのです。

iDeCoで運用中の資産を現金化するということは、

・資産売却時のファンドの基準価額の水準の影響を受ける
・コツコツ時間分散で積み立ててきた資産が、一旦まとまった現金になる
・現金化されている間(数か月間)は、運用による収益チャンスを逃す

ことが考えられます。

「オリジナルプラン」加入者は、これらのことを踏まえ新プランに変更するかどうかを検討する必要があります。

具体的に、わたしの例で見てみましょう。

・毎月23,000円拠出 拠出総額437,000円(2018年10月現在)
・運用中の商品:①SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>②野村DC・JPX日経400ファンド③あおぞらDC定期(1年)

結論を先に言うと、わたしは今のところ「変更しない」ことにしました。

なぜかというと、

・①SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>と③あおぞらDC定期(1年)は、新プランにもラインナップされており、商品内容・コストは現行プランと同じ
・②野村DC・JPX日経400ファンドが、新プランにない
・①~③以外に今のところ運用商品を追加する予定がない

から。あえて変更する必要がそもそもないのです。

でも、今後新プランに変更することがあるとしたら、次のことに注意します。

・現行プランの資産売却時のファンドの基準価額の水準を見極める
・一旦、現金化された資産はひとつにまとまるが、新プランで新たに運用を開始する際は一括で買付するか、こまめにスイッチングして分散投資するかを検討する

わたしの例では、これまで毎月23,000円ずつ拠出しコツコツ分散投資してきた資金が一旦現金化するとなると、約40万円強の資金にまとまることに。

新プランに変更するということは、この約40万円強のまとまった現金を、新たに選んだファンドに「ドン!」と入れることになるのです。

たまたま相場が下落して「お買い得」な時期であればいいですが、逆に「高値掴み」となる時期もあるかもしれません。

そんな時は一度にまとめて投資するのではなく、スイッチングという方法で一部の資金ずつコツコツ購入する「時期分散」が有効です。

スイッチングとは運用資産の「預け替え」のこと。現在保有している運用商品を売却し、その代金で別の運用商品を購入することを言います。

具体的には、今回のように一旦現金化された資金を価格変動のない「定期預金」にプールし、運用したい商品に「一定額」をスイッチングする方法です。

たとえば、現金化された資金を40万円とし20回(ひと月に1度)に分けて投資すると、毎月のスイッチング額は2万円になります。

この方法は、任意のタイミング(前述の事例では「毎月」)に「手動」でコツコツ預け替えをする必要があり、ハッキリ言って手間です。

ですが運用商品の価格の安い時には多く、高い時には少なく買い付けられるので、高値掴みをすることなくリスク分散には有効な手段になります。

現行のプランに加入している人は、このようにメリット・デメリットを考えて新プランの検討をしましょうね。

★2018年10月24日現在の情報です

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