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「書きたい内容に合うものをみつけよう!」エンディングノートの選び方


終活のひとつとして活用されるエンディングノートには、目的に応じて様々な種類があります。

そのため、いざ始めよう!としても「どれを選べばいいの?」「何から書けばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エンディングノートの種類や選び方のポイントを、おすすめのノートと一緒に紹介します。

まずは、あなたにぴったりのノートを見つけることから始めましょう!

エンディングノートの目的

エンディングノートは、万が一のときに備えて、自分の情報や財産状況、希望やメッセージなどを書き記しておくためのものです。しかし、すべての人が同じ内容を書くわけではありません。

なぜなら、年齢はもちろん、家族構成も仕事も趣味も、一人一人異なるからです。

エンディングノートを書く目的も、「もしもに備えて家族に残すことが最優先」と考える人もいれば、「現況を整理して今後の人生設計や資産管理に活かしたい」と考える人もいます。

大切なことは『あなたが誰に何を伝えたいのか』を形にすることです。

詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
「人生を豊かにするエンディングノートのすすめ」
「30代40代にこそ書いてほしいエンディングノート

どんな種類があるの?

エンディングノートには、市販されているもの、無料でダウンロードできたり無料配布されているもの、携帯アプリなど多くの種類があります。形式やルールの決まりはありませんので、どんなものを使っても良いですし、何でも自由に書くことができます。

<市販品>
書店や文具店のほか、100円ショップや通販サイトでも購入できます。決まった項目に沿って書き進めていくと作成できる手軽さが魅力です。

<無料配布・ダウンロード>
自治体で無料配布しているところもあり、行政のホームページやウェブサイト(司法書士事務所、弁護士会、葬儀会社、企業など)から無料でダウンロードできます。自治体のエンディングノートには、介護や高齢者支援、包括支援センターなど、相談窓口の案内が記載されていることが多く、地域の情報を得られるのが特徴です。

<携帯アプリ>
スケジュールや家計簿などスマートフォンでの管理に慣れている方は、エンディングノートや終活関連のアプリが便利かもしれません。身近にあるスマートフォンならいつでもさっと入力でき、修正や変更も簡単です。

<手作り>
「内容にこだわりたい」「自由なレイアウトで作りたい」という方は、ノートやバインダーなどを使って手作りしてもいいでしょう。PCが得意であればエクセルやワードなどで作ってもいいですね。心のこもった自分だけのオリジナルノートができるのが良いところです

選ぶときのポイント

種類が豊富で選ぶのに迷ってしまいそうなエンディングノート。選ぶときのポイントについて紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。

「書き残したい項目があるもの」を選ぶ

たくさんの項目があっても、自分が書きたい内容と合っていなければ、書く意欲が湧かないかもしれません。こんなことを書いておきたい、あのことを知っていてほしいなど、頭に浮かんだ項目があるものを選ぶと良いでしょう。

「自分の気に入ったもの」を選ぶ

気分よく書き進められるよう、あなたの好みに合うものを選びましょう。ノートのサイズや質感、デザインなどの感覚的な相性でも良いですし、見やすさや書き心地を重視しても良いでしょう。

【チェックポイント例】
・ノートの大きさ、厚さ、開きやすさなどが扱いやすい
・文字の大きさ、書体、色、ボリュームなどが読みやすい
・書き込む余白のサイズ、フリースペースの量などが書きやすい
・解説やイラスト、デザイン、紙質、付属品などが好み

終活初心者なら「コラムや記入例付き」がおすすめ!

「何から書けばいいかわからない…」そんな時は、解説やコラムが付いているエンディングノートがおすすめです。なぜこの項目が必要か、どんなときに役立つかなどのヒントになる情報が得られます。また質問形式になっていたり、記入例があるものも便利です。それらに従って書き進めれば良いので、終活の詳しい知識がなくても気軽に始められますよ

テーマ別!おすすめのエンディングノート

エンディングノートは、何よりも自分が書きたい内容が多く入っているものを選ぶのがおすすめです。

この項では、私のおすすめのエンディングノートをテーマ別に紹介します。あなたが「使いたい!」と思えるノートを見つけるのに役立ててください。なお、掲載のエンディングノートはすべて筆者保有のものです。

記載できる情報量が充実しているノート

自分の情報がたくさん書けるノートは、もしもの時の家族の負担軽減に情報を残したい人や、自分の備忘録として使いたい人におすすめです。

<例>
主な項目:基本情報・相続・葬儀・医療・延命治療・介護・銀行・保険デジタル関連
               親戚・友達・不動産・ペットなど
銀行情報やデジタル関連のパスワードなどを保護するスクラッチシールが付いているものや、別保管ができるよう2冊構成になっているものもあります。簡単に人目に触れない対策ができるのは安心ですね。

メッセージ欄が充実しているノート

大切な家族などにメッセージを残したい人は、一人一人に向き合って素直な気持ちが綴れるよう、個人別に残せるものがおすすめです。自由に使えるメモ欄や余白が多くあると、枠を気にせずたっぷりと想いを書き込めます。

<例>
主な項目:家族へのメッセージ・大切な人へのメッセージ・所属団体(グループ)
               友人一覧・知人一覧・フリースペース・メモ欄など

自分史が充実しているノート

これまでの自分を見つめなおしたい人には、これまでの人生を年表式に書けるノートがおすすめです。自分の履歴、訪れた場所、思い出を振り返りながら綴れば、オリジナルの自分史を残せて、子どもや孫に自分の人生を伝えることもできます。

<例>
主な項目:自分史年表・思い出・学歴・職歴・大切なもの・コレクションなど

≪番外編≫こんなエンディングノートもあります

~親の終活サポートに!~
親にインタビューやヒアリングをしながら書き進められるエンディングノート。親に任せてしまうのではなく、一緒に取り組むことでより理解が深まります。

~おひとりさま向け~
おひとりさまが書いておくと安心のポイントがつまったノートです。

~住まいのため~
住宅に特化した終の住処を考えるエンディングノートもあります。

※掲載のエンディングノート画像は、すべて筆者が自己保有のものです

自分らしいノートを選ぼう!

エンディングノートは、遺される家族や大切な人にとっても、そしてあなたにとっても、かけがえのない宝物になるはずです。

お気に入りのノートを選んだら、あなたの素直な想いを自由に書き綴りましょう。

「書かなければ…」という義務感ではなく、「書きたい!」と思えるエンディングノートに出会えますように。

★2024年4月5日現在の情報です

(執筆:世古瑞智子   監修:張替 愛
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