Read Article

【用語解説】投資信託の「運用レポート」とは?

運用レポートとは、運用会社がファンドの最新の運用状況を、毎月末レポートしているもの
運用会社によって「マンスリーレポート」「月次運用レポート」「月報」など呼び方はさまざまです。

ほかにもファンドの運用状況がわかる資料として、目論見書、運用報告書などがありますが、作成日がまちまちなので情報がちょっと古い場合があります。

一方で、毎月末に作成される運用レポートは、なんといっても情報の鮮度がバツグン!

ひと月ごとに最新のファンドの姿を確認できるので、ファンドを選ぶときも、ファンドを購入した後の状況把握にも大変参考になる資料なんですよ。

特にアクティブファンドを保有している人、購入を検討している人は、ぜひ活用しましょうー。

なぜなら、ベンチマークに連動することを目指すインデックスファンドと違い、アクティブファンドは運用会社の運用方針によりファンドごとの特色があるからです。

ベンチマークに対して、運用成果はどうか。
ファンドの組入れ資産はどんな内容か。
これからの運用方針をどのように考えているか。

など、ファンドを保有していれば気になることが確認でき、検討していれば他のファンドとの比較もできます。

運用レポートは、目論見書と同様、販売会社や運用会社のHPで、誰でも閲覧できますよ。
※ ただし、運用会社が任意で作成する資料なので、すべてのファンドに運用レポートがあるわけではありません。

レイアウトは、運用会社ごとに異なりますが、書かれている項目はほぼ一緒です。
今回は、運用レポートについて詳しくご紹介しますね。

運用レポートで確認したい5つのチェックポイント

ほとんどの運用レポートに記載されている項目を5つピックアップ。各項目で確認できる内容を説明します。

① ファンドの運用状況

・「基準価額の推移」
報告時点までの基準価額と、ベンチマーク(※)の動きを比較しグラフ化したものです。
ベンチマークに対して、上回っているかどうかを確認できます。
※ベンチマークを設けないファンドもあります。その場合は比較はありません。

・「純資産総額の推移」
ファンドの純資産総額の変化がわかる項目です。
基準価額があまり下がってないのに、純資産総額がグッと減っていないかを確認します。極端に少なくなると運用に支障が出て、途中で運用が中断(繰上償還)されてしまう可能があるからです。
純資産総額の推移は、ファンドの継続性をはかるバロメーターでもあるんです。

・「騰落率」
騰落率とは、ある一定期間に、どのくらい基準価額(分配金込)が上げ下げしたかを表したもの。同じ投資先について「騰落率」で比較すると、ファンドの実力が分かります。
とはいえ、騰落率はあくまでも過去の実績なので、参考程度にしましょう。

騰落率と同じように、過去のファンドの実力がわかる「トータルリターン」という物差しもあります。詳しくは

② 分配実績
分配金を出すタイプのファンドは、過去の分配実績が確認できます。

③ 資産配分
ファンドの組入れ資産の内容がわかります。
特にアクティブファンドの場合、中身に特徴があるので必ずチェックしたいポイントです。

投資対象が株式の場合、組み入れ上位銘柄を見れば、具体的にどんな企業に投資しているかわかります。また、業種別比率や海外資産への投資の場合は為替比率も確認できます。

④ ファンドの値動きの要因
ファンドの中身が複数の投資先で構成されるバランスファンドや、海外の資産への投資で為替も関わるファンドは、それぞれの資産が基準価額にどう影響したかを確認できます。

⑤ 運用担当者(ファンドマネージャー)のコメント
投資対象のマーケットの解説や、今後のファンドの運用方針についてコメントしています。
ひと月の間にマーケットが大きく動いた場合などは、何があったのか、それを踏まえてどう考えたらよいかのヒントが得られます。

運用レポートの活用法

運用レポートは、ファンドを選ぶときも、ファンドを購入した後の状況把握にも大変参考になる資料なんです。ファンドを選ぶときに活用できる、レポートの見どころをご紹介しますね。

株式を投資対象とするアクティブファンドの運用レポートには、組み入れ銘柄の個別企業の詳しい紹介が載っている場合があります。

これを見れば、どんなことをしている会社で、これからどう成長していきそうかなど、運用会社の目利きポイントがわかるんですね。

「こんな会社があるんだー。」
「こんなところに魅力を感じて投資しているんだな。」

と、具体的にファンドの中身と運用会社の考えがわかって、このファンドに投資してみたい!とか、こんな銘柄に投資しているのなら長期的に期待が持てそうだ!など、ファンドへの理解が深まったり、ワクワクできるんです。

投資信託は、形のない金融商品ではありますが、レポートの活用でファンドが「見える化」し、選びやすくなるかもしれません。

興味のあるファンドがあったら、ぜひ運用レポートもチェックしてみてくださいね。

(執筆 冨田 仁美

 

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top