わが家のお小遣いは「お仕事」を頑張れば、その分お金がもらえる報酬制です。そのため、変動はあるものの毎週50円~100円、ひと月あたり200円~300円程度になります。
報酬制の金額の決め方も、定額制と考え方は基本的に同じです。
今回は、定額制でお伝えした金額を決める3つのステップをベースに、報酬制のわが家の事例をご紹介します。
3歳のわが子は月額200~300円
以前のコラムでご紹介した通り、わが家ではお小遣いを「自分のために使う」「貯める」「人のために使う」の3つに分けています。
なので、「自分のために使う」お金は月額100円程度になる設定です。
定額制のコラムでもお伝えした3つのステップで「月額100円」と決めました。金額を決める3つのステップは次の通りです。
では、わが家の事例で、3つのステップを具体的に見ていきましょう。
ステップ1:子どもの年齢と行動範囲を整理する
お小遣いを始めた頃の娘の状況です。
・年齢:3歳9ヶ月
・行動範囲:外出は親と一緒、一人ではお金を使わない
・その他:お金を「使う」ことより「貯める」ことに興味あり
ステップ2:お小遣いの使い方を決める
次に、子どものためによく買っているものを書き出し、「欲しい物」と「必要な物」を区別しました。3歳児のため、補食のためのおやつなど「必要な物」がほとんどです。その中でも、らくがき帳や折り紙は、比較的消費が早く月1~2回程度買っていました。
そこで、お楽しみのためのおもちゃは、お小遣いで買うことに決めました。娘は、自分で買える物をイメージでき、ワクワクしていましたよ!
ステップ3:お小遣いの額を決める
ステップ1・2から、わが家では、100円ショップで「欲しい物」を買えるように「自分のために使う」お金を「月額100円」としました。「貯める」「人のために使う」も同じ100円ずつとすると、お小遣いの総額は月300円程度です。
わが家は、お金に慣れる目的で、週単位でお小遣いを渡しています(毎週50円~100円程度になります)。
ひんぱんにお金に触れることで、お金の種類や組合せ、両替にも慣れてきました。また、100円ショップで買い物をするには、お金を貯めないといけないことにも気づきました。少額を小分けで渡すことで、お金の使い方のトレーニングになっています。
娘は現在4歳ですが、お小遣いを始めた頃と行動範囲や「欲しい物」に変化がないので、しばらくは現状維持の予定です。
今後は、子どもの成長や生活状況に合わせながら、お小遣い額を増やし、子どもに任せる範囲を広げていきたいと、思っています。
次回は、お小遣いの約束事を決める「お小遣い会議」について取り上げます。お楽しみに!
★2021年4月13日現在の情報です
(執筆:原田幸子)
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※連載【お小遣いで育てる子どもの未来】全22話はこちらからどうぞ。
第1話:FP原田幸子の3歳の娘とはじめた「お小遣い」
第2話:0歳から始められるお金の教育
第3話:お小遣いは、いつから始める?定額制?それとも報酬制?
第4話:子どものお小遣い、定額制であげるなら、いくらがいいの?
第5話:お小遣いの金額、報酬制の場合は、どう決める?わが家の事例紹介
第6話:親子で話し合う「お小遣い会議」のススメ
第7話:お小遣いの約束を「お小遣い契約書」にまとめよう
第8話:「お小遣い帳」をつけてお金の流れを確認しよう
第9話:小さい子どもがお小遣い帳以外でできる、お金の管理法
第10話:やりくり力が育つ魔法の貯金箱、作ってみませんか?
第11話:上手にお金を使えるようになる「お買い物」トレーニングのすすめ
第12話:実践「お買い物体験」でトレーニング
第13話:ワクワク未来のために「お金を貯める力」を育む
第14話:「人のために使うお金」で豊かな心を育む
第15話:安易に「お金を借りる」を選ばないために~教えたい3つのこと~
第16話:自分でお金を払ってみたくなる!3つの練習法とは
第17話:親子でキャッシュレス体験をしてみよう
第18話:小学生になったら交通系ICカードでキャッシュレスのお勉強
第19話:お小遣いをキャッシュレスにするなら、親子でルールを決めよう
第20話:親子で防ぐゲーム課金トラブル
第21話:お年玉はお金の使い方を学ぶ絶好のチャンス!
第22話:5歳児のお小遣い、1年の成長を振り返る
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