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お小遣いの約束を「お小遣い契約書」にまとめよう【お小遣いで育てる子どもの未来】


前回は、「お金」と向き合い、自分で考えて行動する力を育める「お小遣い会議」をおすすめしました。

お小遣い会議ができたら、今回ご紹介する「お小遣い契約書」をぜひ作ってみてくださいね。4歳の娘と作ったわが家の「お小遣い契約書」もご紹介します。

■お小遣い契約書とは

お小遣いは「いつ、いくら渡す」といった、親子で決めた「お金」に関する取り決めによって成り立ちます。お小遣い契約書は、この大事な約束事を紙にまとめたものです。

とはいえ、子どもに契約書といってもわかりづらいので、生活の中で例えてあげるとよいですね。

大人は、携帯電話や車、家を買うなど「お金」に関してとても大事な約束をする時に、契約書にサインしているんだよ。といった具合です。

契約書は、とても重みのあるものなんだな、とイメージしやすくなります。

お小遣い契約書には、次のような内容を盛り込みましょう。(後半に、わが家のお小遣い契約書のサンプルがありますので参考にしてくださいね)

・お小遣いの金額
・お小遣いの渡し方
・家庭でのルール

など、お小遣い会議で話し合った内容です。(ご参考:前回のコラム 親子で話し合う「お小遣い会議」のススメ

その他、契約日、子どもと親それぞれがサインできる欄もあるといいですね。これで一気に契約書の体裁が整います。

親子で内容が共有できれば、書式は自由です。文字を書けるお子様であれば、手書きで書いてもらっても良いですね。また、インターネットで「お小遣い契約書」と検索すると何点か出てきます。お子様の年齢などに合わせて、参考にされても良いでしょう。

約束事を書いたら、子どもも親も隅々まで内容を確認します。できれば、声に出して読みあげるとよいですよ。そして、お互いに契約書の内容に納得できれば、それぞれがサインします。これで契約成立です。

お小遣い契約書は、いつでも確認できるよう、見えるところに貼っておきましょう。

■お小遣い契約書をおすすめする3つの理由

せっかく話し合った「お小遣い会議」の内容を、きちんと運用できるよう作成する「お小遣い契約書」。「お小遣い契約書」をおすすめする3つの理由を具体的にご説明します。

<理由1:親子の間でルールを共有し、いつでも確認することができるから>

毎日たくさんやることがある中で、お小遣いのルールを覚えておくことは難しいものです。契約書があれば、大事なことは紙に書いてあるので、お小遣いの金額や渡し忘れを防ぎ、お金の使い方などのルールをいつでも確認できます

<理由2:ルールを基準に、自分のお金について考えることができるから>

たとえば、契約書に「お小遣いは、毎週土曜日、100円」と書いてあるとします。ある土曜日、お小遣いを手にしてすぐに100円のカプセルトイをしました。翌日、お菓子を買いたくてもお金がありません。今度お小遣いがもらえるのは、次の土曜日です。
こんな時も、契約書で約束をしていれば、きっと「欲しい」とねだることはないでしょう。

契約書は、親子で決めたルールをもとに、自分のお金を「何に」「いくら」「いつ使うか」を考えるきっかけになります。もしねだったとしても、契約書を理由に、親もお金を渡す必要はありません。

<理由3:話し合いで決めた範囲内のことは、すべて子どもに任せられるから>

さらに付け加えると、契約書があることですべて子どもに任せる、という親の覚悟もできるからです。
子どもは、お金に対して初心者です。それを十分わかっているつもりでも、親は自分の経験をもとに、子どもの行動に対して、ついつい口をはさみがちです。しかしここは子どもを信じて、ぐっと我慢するところ。親の忍耐が試されます。筆者自身、つい心の声が漏れてしまい、反省することもしばしばです。

よほどのことがない限り親は大きく構えて、ルールの範囲内で子どもに任せてみましょう。

■4歳の娘と作ったわが家のお小遣い契約書

さて、わが家では、お小遣いをはじめてしばらく経った頃、約束事の重みをより実感できるよう「お小遣い契約書」を作りました。

(↓わが家では、4歳の娘でも理解しやすいように、契約書の名前を「おやくそくごと」としています。)

契約書を作る上で気をつけたことは次の2つです。

① 必ず守るべき「基本的なルール」だけを書く

字のサイズが小さすぎたり、書いてあることが多すぎると4歳の娘が読むのは一苦労です。負担にならない分量を心がけ、お小遣いをもらうための約束事を中心としています。(内容は上図をご参照ください)

わが家のお小遣いは「報酬制」です。お小遣いをもらうためには、仕事をしたらシールを貼って記録することがルール。毎回シールを貼ることが理想ですが、平日は時間的な余裕がなく、記録できない日もあります。そこで、時間のある時にシールの貼り忘れを挽回しても良いことにしました。

なにより大事なことは、親子で楽しくお小遣いを続けることです。ガチガチのルールとなって親子共にストレスをためないよう、柔軟な運用を心がけています。

② 子どもが「自由に意見や交渉ができる」ことをあえて明記する

これは、自分のお金のことを主体的に考えて欲しいからです。契約書に書いておくことで「仕事を増やしたい時は相談できるんだ」と子どもは意識することができます。このルールのおかげで、積極的に仕事やシールの枚数を考え一生懸命説明してくれるので、親子で交渉している時間が楽しいです。

「お小遣い契約書」を作ったことで、口頭だけの約束よりも、娘も約束事の重みを改めて感じているようです。しばらく運用しながら、子どもの成長に合わせ、改良していきたいと思います。

次回は、お小遣いを記録する「お小遣い帳」について取り上げます。お楽しみに!

★2021年5月16日現在の情報です
(執筆:原田幸子

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