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【お小遣いで育てる子どもの未来】お小遣いは、いつから始める?定額制?それとも報酬制?


お小遣いは、実践的に「お金」と向き合う力を育み、子どもの自立心を高めると言われています。

では、いつから始めるのがよいのでしょうか。

また、計画的な管理力が育つとされる「定額制」、それとも労働の対価を実感できる「報酬制」どちらの渡し方がよいのでしょう。

今回は、3歳の娘と始めたわが家の事例を交えながら、お小遣いをスタートするタイミングや渡し方についてご紹介します。

■わが家はポイント報酬制

わが家は、娘がお金を「稼ぐ」「貯める」ことに興味を示した時に、ポイント報酬制のお小遣いをスタートしました。3歳9ヵ月の頃です。
(参考コラム:【お小遣いで育てる子どもの未来】FP原田幸子の3歳の娘とはじめた「お小遣い」

報酬制とした理由は、
・子ども自身が「お金は仕事をして稼ぐ」ことを理解する
・仕事をすると「ありがとう」のやりとりがあることに気づく
ねらいがあったからです。

報酬制には、家事などのお手伝いから「人の役に立つことでお金をもらう」を学べるメリットがあります。一方で、お手伝いにお金を払うことには抵抗がある、お手伝いのたびにお金を要求してくるのではないか、という声もあるでしょう。

実際に筆者も、報酬制にすることで、もともとお手伝いするタイプの娘が、すべてのお手伝いにお金を結び付けてしまうのではないか、と心配をしました。

そこで親子で話し合い、最初に3つのルールを決めました。

<ルール1:「お仕事」と「お手伝い」を区別する>
「お手伝い=お金」とならないよう、何が「お仕事」にあたるかを決めました。まず、子どもが責任を持って1人でできそうな家事をいくつか選びます。その中から「毎日頑張って続ける!」と約束したものをお金がもらえる「お仕事」としました。

<ルール2:ポイントがたまったらお小遣いを渡す>
継続する力を育むため、仕事に応じたポイントを積み上げ、30ポイントになったらお小遣いを渡します。1ポイントでシール1枚、ごほうびシールを貼り自分の頑張りを「見える化」すると、やる気もアップ!します。

<ルール3:「お仕事」の提案や交渉はいつでもOK>
「人の役に立つ仕事を見つけてお金を稼ぐ」という思考を身に付けて欲しいので、新しい仕事を増やしたい、という提案や交渉はいつでも大歓迎!としています。親から、臨時の仕事をお願いすることも。どちらの場合も、親子で話し合い、仕事として認めるか、何ポイントにするかなどお互いが納得できるように決めています。

(↓こちらは、お小遣い初期の頃に使っていたシートです)

最初に3つのルールを決めたことで、こんな嬉しい効果が表れています。

まず、お金をもらうには、責任を持ってやり遂げることを約束しており、心配であった「お金目的で家事をする」という状況は見られません。むしろ以前に増して、家事力アップのため、無償のお手伝いにも意欲的です。

そして、仕事を続けなければお金を得られないことを学び、ポイントがたまったときには達成感を味わい喜んでいます。

最近では、成長につれ仕事の内容に物足りなさを感じ「家族が喜んでくれるかな」という視点で新しい仕事を考えるようになっています。

■お金に興味を持ったらお小遣いを始めるチャンス!

子どもがお金に興味を持ち始めたら、お小遣いのはじめどきです。

「すでにお金に興味があり、買い物も大好きだよ」というお子様なら、それはもう大チャンス!です。

もしお子様が、買い物のたびに、お菓子屋やカプセルをねだったり、高額なおもちゃを欲しがっているなら、もうお子様は「お金で物と交換できる」ことを知っているんです。だから、お小遣いでさらに学びを深める大チャンスなんです。

・お金には限りがあること
・お金は、人の役に立つことで得られること
・高い物を買うためには、貯めることが必要
・買う物の優先順位を考え、時には我慢も必要

なんとなく「知っている」ことを、お小遣いを通して「実感」し、どうしたらよいかを自分で考えるようになるでしょう。

■渡し方は、子どもの状況や家庭の方針に合わせて決める

お小遣いには、
・決められた日に一定金額を渡す「定額制」
・仕事に応じた対価を渡す「報酬制」
といった渡し方があります。

定額制と報酬制のメリット・デメリットをまとめてみました。

親の立場からすると、「定額制」は金額と渡す日が決まっているので楽、「報酬制」はまちまちなので手間がかかり少し大変ではあります。

表にあるように、どちらにも一長一短があり、定額制と報酬制のどちらがよいか、お小遣いの渡し方に正解はありません。

たとえば、「お金は無限だ!」と思っている子どもがいるとします。この場合、定額制であれば、お金は使えばなくなる、限られたお金の中でやりくりしなければならない、という学びが期待できるでしょう。一方、報酬制では、自分が使えるお金は働いて得られるもの、よく考えて使おう、という学びにつながるでしょう。

どちらの場合も、お金には限りがあり、その中で優先順位を決めながら使わなければならない、ということに気づくはずです。

また、何もしなくてもお金が手に入ると勘違いするのを防ぐには、家で使えるお金は親が働いて稼いでいることを伝えるのも一案です。

「定額制」と「報酬制」それぞれのメリットとデメリットを知り、子どもの性格や成長、ご家庭の方針に合わせて決めることをオススメします。

子どもは、「お小遣い」という自分のお金を持つことで、真剣にお金と向き合うことになります。親子で楽しくお小遣いを続けられるといいですね。

次回は、お小遣いの金額についてお届けする予定です。お楽しみに!

★2021年3月30日現在の情報です
(執筆 原田幸子

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